第8話「under40.閲覧注意」

 自分の体の中で汚いからと触らないでいると、たいへん辛い思いをするぞ。

 それは肛門じゃ。


 食べることと出すこと、これが生きるのに大切じゃ。

 肛門は繊細な臓器で年を取れば手入れをしないと排泄するのが辛くなってしまう。

 本来、排泄は気持ちの良いもので楽しみのひとつなんじゃが、手入れをしないと傷んで激しい痛みが出てしまう。


 今回は特別に肛門の手入れのしかたを公開しよう。


 現代は椅子に座る事が多い。

 椅子に座っているとお尻は圧迫されているのじゃ。柔らかい椅子に座っているとあまり気にならないだろうが、お尻の骨で体を支えているので、骨の下の血管は圧迫されている。

 これを続けていると肛門への血流も悪くなる。


 では、どうすればいいか?

 お尻をなでてやるんじゃ。


 足を開いて立ち、お尻の割れ目に手をかけ下から上に上げる気持ちで、椅子に座って圧迫されている部分をなでてやる。

 横になってやることもできるぞ。

 大切なのは仙骨の横もなでてやることじゃ。仙骨自体は押してはいけないが、だらっと座っていると、動物で言うと尻尾のある部分、ここが圧迫されている。ここは痛みがあまり出ないので気がつかないが肛門の血液の循環に重要な部分じゃ。

 動物は尻尾を動かしてポンプのように血流を良くしているのじゃろう。


 次に排便したらトイレットペーパーで拭くと思うが、一回目は普通に拭いて、二回目は肛門を押してやるんじゃ。

 切れ痔のある人は傷のある所は押さず、その周りを押すんじゃ。

 健康な肛門なら軽く揉むだけでいい。


 肛門をトイレットペーパーの上から押してから拭くのじゃ。

 三回目も同じじゃ。


 肛門を押すのは10~30秒程度じゃ。

 柔らかいトイレットペーパーでも紙なので摩擦があるのでやり過ぎるとよくない。


 すでに痔のある人は洋式トイレに方足を上げ膝を胸に近づける姿勢で下着の上から肛門とお尻の骨の内側を意識して押すといいぞ。

 下着の上からだと摩擦が少ないので3~5分くらい押しても大丈夫だと思う。

 大切なのは丁寧に押すんじゃ。

 うっ血している部分は5~10秒押して離す。押すことでうっ血している古い血が流れて自然と新しい酸素と栄養を持った血が入る。酸素と栄養をもらった細胞は痔を治してくれることだろう。


 お尻の骨の後ろ側は痛みが少ないが、ここを丁寧に押してやるのが秘訣じゃ!

 ここが詰まると、いくら肛門を押しても良くならない。


 あとは根気じゃ。

 焦らず根気よくやると長年のいぼ痔、切れ痔も改善されていくのが分かると思う。


 わしは5年苦しんだ痔が1年半で治った。

 排便のたびに出血し、傷は硬くなって肛門が広がらなくなってしまい排便が困難になった。

 後ろの部分は痛くないので、ずっと押さなかったので5年も痛い思いをしてしまった。

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鉄拐仙人の導引のやり方。 ぢんぞう @dinnzou

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