鉄拐仙人の導引のやり方。

第6話「土の行」

　「土の行」は、地面に耳をあてて音を聞く姿勢が基本じゃ。

　耳や首から上の不調に効くじゃろう。

　食べ物をスムーズに食べれるようにするのや、のどの衰えなんかにもいいな。

　わしは、ゲップが喉にあるのに出すことができなかった時があってな、けっこう困ったんじゃ。その時、土の行をやってみたら簡単にゲップを出すことができたんじゃ。

　他にも、ペットボトルの水をのんだら喉に入っていかず噴き出してしまい周りの人に水をかけて申し訳ないことをした。

　老化で喉も弱るんじゃな、こういう恥ずかしいことにならないように土の姿勢は大切じゃ。

　最近、左耳の聞こえの悪い人によく会うが、右利きの人がパソコンを長時間使うと、首が右に傾き、左の首の血管が引っ張られて血流が悪くなるのではないかと思う。

　そういう人にもこの行は効くと思うぞ。

【土の行】やり方。

【一の型】

　四つんばいになり、頭をメトロノームのように左右に振ります。

　お尻は上げても下げても、どちらでもいいです。

　頭を左右に振るのではなく、頭と背骨を真っ直ぐにして、仙骨を振ります。

　あぐらや、正座をして頭を左右に振ってもいいです。

　首の関節をほぐすように、ゆっくりと動かします。

　床に新聞紙を置き、新聞紙を読む時に習慣的にやると調度いいです。

【二の型】

　四つんばいになり左手の支えをはずして、左耳を床に着けて床の音を聞くような姿勢をします。

　左右交互に行います。