桃花、春風に笑む

女の好む顔をし、幼い頃から利発で器用にこなすも、執着を知らなかった。
肌に合わず官職を捨て、桃花林のある山麓に居を移し、得意の書画で名を上げる男。
桃花林のもとで凛と佇む女に心を動かされたのだった……。

中国伝奇ホラー✕恋愛要素。
ホラーだけどさほどグロくない。
怖さより物悲しさが読後に残る。

作品全体の世界観を上手く表現された言い回しをしながら、語られている。
中国に関する知識や中華ファンタジーを読み慣れているなら、本作を楽しめるだろう。

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