主人公のエセルはレントリア国の末姫。
或る夜襲いくる魔物たちから逃れるために南の塔に逃げ込んだところで、空飛ぶ天馬に乗る剣士ラキスと運命の出逢いを果たします。
すこしずつ心を通わせていくふたりですが、実はラキスには或る秘密があって……。
作者さんの手によって丁寧に丁寧に紡がれる王道ファンタジーは読み応え抜群で、まるで大作映画を観ているような気持ちになれます。
そしてその中で描かれるのは、不器用なふたりのまっすぐな愛。
さくっと楽しく読める作品もいいですが、こういう作品をじっくりと味わうことこそが読書の醍醐味だと思うのです。
小説の世界にひたりたいと思っている方に全力でおすすめします!
他サイトですでに最新話まで追いかけています。
古き良き、バラッドに彩られる物語――
小さくともうつくしく豊かな小国レントリアの姫、エセルシータと、流れの剣士ラキスが大筋の主人公です。さまざまな登場人物を交えた大河ファンタジーだと思っています。
他サイトでは一つ一つのエピソードが独立して投稿されていますが、なんと! こちらでは!!
それらを作者様おすすめの順でいっきに読めるのです……!! いいですねぇカクヨムの読者さん!?!?!!?(落ち着け)
どうか、この物語にめろめろになる読者様が増えてくださることを願ってやみません。
読んでみてください。
きっと、装丁に凝った厚みのある本を。それを何冊も手にして、じっくり何度も読み返したいと思われるかたも多いことでしょう……。
実は他サイトではここにない最新まで読んでいます。
だけど、また初めから読める機会ができたというだけで、何度でも飛び込みたくなる世界なのです。
一言で言えば、このお話はそんな魅力に溢れています。
お姫様のエセルと剣士様のラキスは互いに想い合っているのに、どうしても自分の過去と身分に引き裂かれてしまいます。
一度目に読んだ時は、その物語の美しさに感動し、二度目に読んだ時は、ラキスの弱さに共感し、三度目に読んでいる今、ふたりの思い出に浸っているような、未来を知っているだけに悲しくなるような……そして、さらに応援したくなるような気持ちにさせてくれるのです。
ぜひ、手に取って読んでみてください。
自分の気持ちに向き合い、立ち向かおうとするふたりがとても素敵なお話です!