あとがきと言う名の猛省と懺悔

 ここまで拙作をお読みくださった稀有な読者様。

 ごきげんよう。

 作者でございます。


 なんと申しましょうか。

 ラブコメのタグを付けた事への謝罪が先か、性描写有りに設定した事への謝罪が先か。

 いやさ、まずは御礼申し上げましょう。


 拙作にお付き合いいただき、大変ありがとうございました。


 カクヨムコンや! 何か書かなきゃ!!

 そんなテンションで「よーし! ついに性描写解禁しちゃうぞー!!」とか意気込んでいたのはいつの話だったか。


 多分、去年の11月くらいだった気がします。


 最初はですね、学園もののラブコメを書いていたんです。

 本当です。嘘じゃありません。信じてください。


 15話くらいまで書いたところで「ん? 違うな。これ。時代性が全然追えてない!!」と勇気あるセルフボツを出しましてね、リサーチしたところ今って配信がホットらしいじゃないですか。

 それでもって「おじさんも配信もの書いちゃうぞ!!」と意気込んだ訳ですが、本当に何と申しましょう。



 学園ラブコメ書いときゃ良かったなって。



 短編で纏めるには異世界を舞台にした時点で私のキャパシティー超えてるし、じゃあダンジョン配信にすれば良かったかと言えばダンジョンものらしきナニかは未だに書いてるし、企画段階からしてやってんなこれと思うにつけ、未熟さと言いましょうか、むしろ熟し過ぎたと申しましょうか、てめぇの作風ってもう変えられねぇし、駆け出しだったあの頃のてめぇにはもう帰られねぇんだなって痛感した次第です。


 時代性と私の作風の致命的なジャズらなさ。

 幼馴染にざまぁする時代性を無視して幼馴染ヒロインのアホの子ラブコメを書かせてもらって、書籍として世に送り出させてもらって案の定そんなに売れなかった、それがもう3年半くらい前なんです。


 時代性は若者が創るとは限りませんが、少なくとも私と言う名のおっさんが創るもんじゃなかった。

 それを知っていたはずなのに、未だに時代性と仲良くなれない。


 ただ、好き放題書くのは楽しいという、このドラッグにも似た快感にはなかなか抗えないのも事実。

 あ。ごめんなさい。失礼しました。



 なんか私がドラッグの味を知ってるみたいになりました。

 私、下戸だしタバコ吸ったら死ぬってお医者さんに言われてるくらい嗜好品と縁がないのに、なんでドラッグで喩えたんでしょうか。


 売人の方も私の顔色見たら「あんたはヤメとけ。こっちのミニッツメイドやるよ」って優しい感じになると思う。



 話が脱線いたしました。

 お仕事として請け負ったのならば必死こいてどうにか形にしようとジタバタみっともなく足掻きますが、こちら、趣味で書いてしまった拙作。

 「せっ」って入力したら「拙作」の前に「セックス」が出て来るくらいのアレですので、そりゃもう書き切って満足ですし、こんなところまでお読みくださっている読者様がおられる事は至上の喜び。


 こんなもん読んでて大丈夫かしら。

 資格の勉強とかされた方が有意義なんじゃないかしら。


 そんな不敬な心配までしようかという構えでございますので、実に満足しております。

 今回のカクヨムコンも満喫いたしました。


 プロ作家部門というカテゴリーができてから、「あ! あいつまだ生きてやがる! 殺せ!!」と認知されて一見さんがいらっしゃらなくなったので、なかなか新しい出会いに恵まれないのが少しばかり寂しいですが、じゃあてめー本出せや、去年何してた? と言われますと、いい年したおっさんがギャン泣き致しましてございます。


 ただ、そろそろラブコメ書きたい病が騒ぎ始めておりますので、書きかけだった学園ラブコメを今年中に仕上げて、どこかカクヨムがある程度過疎っているタイミングでひっそりと連載してやろうかと思ったりもしております。



 それで、今ってラブコメはどんなのが流行ってるんですか?



 唯一の反省点は今作で性描写有りを付けてしまったところでございます。

 私に性描写は無理だった。


 おっぱい連呼して、はい! 今ね! パンツが!! パンツが見えております!! ご覧ください!! パンツがぁぁ!! うふふふふ!! とはしゃぐのが精いっぱいでした。

 ちょいとエッティーな作風をお好みの方は「なんやこいつ。気持ち悪っ!! きもちぃ……わるぅぅぅ!!」と2度と再会してくださらないであろう縁の切れ方をしたでしょうし、ここまでお読みくださっている皆さまとは「こいつはほんまにいつも通りのマジもんやな」と良い感じの縁が深まったと思われますので、もう本当にガチのマジで性描写なんて謳うのはこれっきりにしたいと思います。


 10代ヒロインの濃厚なエッティーをご期待くださった方がもしもまだこの場にいらっしゃいましたら、深くお詫び申し上げます。



 私もね、最近はちょっと淡白なんです。



 よく「作家は体験したことしか書けない」と言われますが、私は「そんな事はない! 想像力が全てを解決する!!」と持論を展開したりもしますが、ですがですが、今回ばかりは完敗です。


 娘いねぇし、そもそも未婚だし、配信した事ねぇし、魔法少女になった事ねぇし、益荒男でもなかったです。

 全部未経験でした。


 作家は体験したことしか書けないのかもしれません。



 ただ、聞いてください。

 水木しげる記念館でがしゃどくろ(ガイコツ)は見たことありますし、牛の乳搾り体験はちっちゃな頃から乳いじり、15で達人と呼ばれたよ、くらいやってます。

 具体的には7回参加してます。


 私に乳搾らせたらなかなかのもんですよ。ふふふふ。



 どうにかフレッシュな学園ラブコメで私は「こいつぜってぇ体験してねぇやろ。作家は体験してないことも書けるのか?」と皆さまに訝しんで頂けるような、ステキでキャッチーでナウなヤングにバカうけする一本をキメて「やっぱこいつはアホなラブコメ書かせといた方がええな」と、そう確信してもらえるよう、修業して出直して参ります。


 いえ。

 修業してもこれ以上は特に伸びしろないと思いますので、修業はしません。

 どうして人はこんな簡単に嘘をつくのでしょうか。


 ここまでお読み頂きまして、最期にもう一度深く御礼申し上げて結びとさせて頂きます。

 IMEちゃんが最期とか変換してくれましたが、今年も普通に毎日何かしら書いていきますので、お暇な方は是非ともお付き合いくださいませ。


 次はラブコメを書きます。

 きっと。


 人は簡単に嘘をつく生き物であるともう一度書き捨てまして、皆さまのご健康とご多幸をお祈りいたします。


 画面の前のあなたの尋常ならざるお付き合いに感謝を。

 願わくば再会を強く願って願い続けて。


 くぅー。疲れました。これにて完結です。

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