あとがき
Kこと怪僧は死ぬ前、一枚の封筒を残して逝った。では残りの二枚の封筒は何だったのだろうか。後に事故物件の奥底で彼の手紙を見つけた人間は、
「これは哀しい遺物、天涯孤独。それは誰にも伝えることの出来ない人間の果て、地獄であります。これを書いた方は救われなかったのでしょうか。でないとしたらとても淋しいものがありますね」と、論じた。
・『ラヴレター』と書かれた古臭い達筆の口説き文句
・『無題』の書き殴ったように書かれ、くしゃくしゃにされた誰かの恨み言
其れらは筆舌に尽くし難い周知の醜悪であったという。
魔怪僧 七瀬 憑依 @Le_mikann
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます