危機を前にして、人間というものは素が出るものなのでしょうか。
それぞれの思惑、欲望、絶望や希望が、個性豊かな面々を通して、
臨場感ある筆致とともに明瞭に描かれています。
この、楽観とも諦念ともつかないそれぞれの人物描写がまた、人間らしい。
最後に生き残るのは、巨大エイリアンか、人類か、それとも・・・・・・。
それにしても。あくなき探求心というのは、
混じりけなく純情がゆえ、さまざまな垣根をやすやすと超えてしまうものですね。
子どものような知力とロマンに始まりながら、
いつしか人類の存亡がかかったスペクタクルへと展開していく物語。
リアルなやりとりとともに、お楽しみください!