編集済
フランスのチェロ奏者、Gautier Capuçon(ゴーティエ・カプソン)のファンで、来日した時には演奏会を聴きに行ったり、Youtubeの演奏動画も素晴らしく、よく聴いているのですが、パリの風景も垣間見れたり、エッフェル塔の上でチェロを奏でている映像やチェロとピアノのデュオや管弦楽団とのアンサンブルやコンサート映像の他、子どもたちと一緒に野外コンサートを楽しむ企画の動画などもあって、この物語を読んだ時にその光景が生き生きと脳裏に蘇ってきました。
コメントを書くのが遅くなってしまいましたが、国境を越える音楽の素晴らしさが伝わる真摯な物語をありがとうございます!
作者からの返信
中澤さん、
再度こちらまで書き込みに来て下さるとは嬉しい限りです。
カプソンさん、僕も下調べの間にいくつか動画を見ました。恥ずかしながらこういう方がいるというのをこの小説を書くまで知りませんでした。動画でしか聴いていないのが残念です。生で演奏を聴いたら格別でしょうね。
同じフランス国籍を持っていても出目などで決して平等ではないのが現実の社会です。でも自分の意思や周りの助けできっと同じ舞台に上がることはできる、そのモチーフとして音楽を使いました。
音楽をしている方に読んで頂くのは緊張しますが、少しでも印象に残ることができたら何よりです。改めてコメントとあたたかい星に感謝です。ありがとうございました!m(__)m
読み進めるほど、物語に引き込まれました。
移民2世の「ここは自分の故郷ではない」という漠然とした不安が全面に漂うのが見事でした。ふと、ふと日本で生まれ、日本語しか話せないアラブ系の子が、「ぼく、日本人になりたい」と言っていたのを思い出しました。
素晴らしい短編をありがとうございました。
作者からの返信
ユトさん、最後までお読みくださってありがとうございます。お元気ですか?コメント頂いてとても嬉しいです。
自分が生まれた国なのに疎外感を持ち続けて生きるのは、二世ならではの苦しみかと思います。そこを感じ取って下さると書いてよかったと思えます。
今は日本にもアラブ二世がいる時代なんですね。自分で選んだわけじゃないのに……胸が痛くなるひと言ですね。その子には正々堂々と居場所を見つけて欲しいです。
こちらこそ、お越し下さってご感想とあたたかい星まで頂戴して感謝です。ありがとうございました!m(__)m
編集済
はじめまして。
素晴らしいものを読ませていただきました。音楽も社会情勢もあまりよく知らないので最初少し構えてしまったのですが、一話目からわっと引き込まれ、気づいたら読み終えていました。いろいろ乗り越えたカリムの輝かしいこと。涙無しにはいられませんでした。お伝えしたいことがたくさんあるのに胸につかえて言葉になりません。
ありがとうございました。
作者からの返信
ゆげさん、はじめまして。お読みくださりありがとうございます!
日本の方にとっては少し遠い題材を選んでしまったのですが、とても励みになるお言葉を頂き、本当に嬉しいです。カリムの葛藤や未来に思いを寄せて頂ければ書いた甲斐があります。
こちらこそ、胸に沁みるご感想にあたたかい評価をありがとうございました!m(__)m
「こうしてると、この街が自分の故郷くにみたいに思えるんだ」の台詞が胸を打ちました。先のことは分からないけれど、光の差す方へ行きたいという切なる願いが、十年後にきっと叶っている未来を、強く信じられるラストシーンでした。
音楽を通して、カリム自身のことを見てくれている人たちも素敵ですね。彼自身が手放してしまいそうだった大切なものを、繋ぎ止めてくれたことに、安堵と嬉しさを感じました。
美しい物語を読ませてくださり、ありがとうございました。素晴らしかったです!
作者からの返信
一初さん、お読みくださりコメントをありがとうございます!
この台詞を拾ってくださってとても嬉しいです。自分の生まれた国でありながら疎外感を持ってきたカリムにとっては、こう思えることがひとつの支えですよね。彼の人生はこれからですが、きっと光の差す方を向いていてくれると思います。
自分自身で芽を摘んでしまうのはとても悲しいことで、それを守ってくれるのは理解ある周りの人間ですね。そしてそれをまっすぐ受け止める本人の気持ちも大事だと思います。
あたたかいお言葉いたみ入ります。あたたかいコメントと星も頂戴して感謝です。ありがとうございました!m(__)m
とても良い短編で、モーパッサンがお好きなだけあって、その匂いがしました。
本当に素晴らしい。
「恥かくんなら一緒にかこうぜ」
アントワーヌが、まだ聞こえるように、耳に残っています。
完結お疲れ様でした。
柊圭介さまの、こうした、短編の佳品をずっと読んでみたいと思っています。
作者からの返信
雨さん、こちらにお越し下さりありがとうございます!
身に余るお言葉までいただいて恐縮です。短い中ですが、少しでも彼らの空気が伝わればいいなと思っています。
お忙しい中読んでくださり、光栄なコメントと星を頂戴して感謝でいっぱいです。ありがとうございました!m(__)m
みんなの温かさに泣かされます〜。゚(゚´ω`゚)゚。
本当に、卑屈になっているのは自分だけだった!
確かに、911の頃はアラブ系への当たりがめちゃくちゃ強かったと思いますが、今では落ち着いたと信じたいです。
でもまだまだ残っている、様々な差別や偏見の目。それはカリムだけでなく、たくさんの人たちが感じ、立ち向かいながら懸命に生きていくものなのでしょう。
移民が多いフランスならではのお話ですが、日本の私たちにも通じるところ、学ぶべき点がたくさんあると感じました。
素敵なお話をありがとうございました!
作者からの返信
黒須さん、こちらにお越しくださりありがとうございます!
フランスではアラブ系、アフリカ系への風当たりはどんどん強くなっていると思います。移民の問題は一筋縄ではいきませんね。カリムの兄みたいな人も多いですし。
でもどんな境遇でも頑張っている人にはやっぱり光が差して欲しいと思います。この話で少しだけ希望を持ちたかったです。
カテゴリーに囚われず自分の価値を信じられる世界になるといいですね。とても優しく温かいレビューを下さって素敵な新年の幕開けになりました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!m(_ _)m
どなたかが書き込んでいらっしゃったブラボーに一票です! 心の中で拍手してました!
短編という中でここまで見事に起承転結を表現することができるのか、と驚きを禁じ得ません。少なくとも1時間ドラマを見ていたかのような満足感があります。
柊様のような方にぜひとも受賞してもらいたいです。
これからも楽しみにしています!
作者からの返信
木沢さん、最後までお読みくださってありがとうございます!
1万字ではやっぱり難しいなと思いながら最小限に抑えて書いたような物語ですが、そのお言葉にとても励まされます。
しかも素敵なレビューまで!新年から嬉しいご褒美をいただきました。作品がレビューに負けないものであることを願ってます。
沢山のコメントも下さり、感謝申し上げます。ありがとうございました!
ドヴォルザークのロンドを聴きながら読ませていただきましたが、哀愁の中に情熱を感じさせるチェロの旋律が本当にピッタリ。
人種の違いを越えて芸術にのめり込む若者たちの青春と、それでも立ちふさがる出自という重荷、壁。
肉体労働の末に事故に遭い入院してしまった父親の描写が、さりげないながらも作品背景に厚みを加えていると感じました。
物語の最後は希望を感じさせるキラキラしたもので、二人の若者の歩む先にはもっと自由な未来が広がっていてほしいと願わずにはいられません。
素敵なお話をありがとうございました!
作者からの返信
鐘古さん、お越し下さりありがとうございます!
「ロンド」も一緒に聴いて下さって嬉しいです。哀愁の中の情熱、ほんとにそういう感じですね。この曲調が話に合っていたら何よりです。
父のことは余計な説明はせずに端的に入れるだけに留めたんですが、背景に厚みを感じて頂けたならよかったです。書いてないところまで想像して読んで下さったおかげだと思います。
現実の社会とのギャップはあれど、この話だけでもできるだけ希望を感じるラストにしたかったです。お優しい言葉いたみ入ります。
こちらこそ、最後まで読んでくださり、丁寧なコメントと星に感謝です。ありがとうございました!m(__)m
音楽を奏でるのに、アラブ人もフランス人もない、本当にその通りです。音楽を愛することに国籍は関係なくて、すべての愛好すべきものに、階級も年齢も関係ないのだと気付かされます。カリムもアントワーヌも、進むべき道へ進んで活躍してゆくのだろうと感じられます。うーん、良いお話でした✨
作者からの返信
神原さん、最後まで読んでくださってありがとうございます!
音楽をモチーフにしたのは、そこだけでも垣根のない世界があったらと思って、このシーンが書きたかったです。
すべて順風満帆とはいかないかも知れませんが、ちゃんと分かって支えてくれる人がいるってだけで生きて行けますよね。
優しいお言葉に救われます。あたたかい評価もいただき感謝です。ありがとうございました!m(__)m
柊さんはなんだかいつも、自分なんてそんな……と謙遜する感じを漂わせているのに、いざ作品を発表するとめっちゃいいものを書いてくるんだから!
コメントとレビューの内容がかぶる気がするので、感想はレビューに綴ることにします。
とりあえずこれだけは言っておく。
卑屈になるときって誰にでもあるよね。私もときたま卑屈になって落ち込んじゃう。
そんな暗い心が浄化されました。光差す方には自分の足で歩いていかないとね。
クリアになった綺麗な心で新年を迎えられそうです!!
作者からの返信
遊井さん、お越し下さりありがとうございます!レビューを読み返して「そうなんだよなあ」と共感していました。結局は自分の心次第で向く方向が変わってくるんですよね。
僕は謙遜してるんじゃなくて本当に気が弱いんですよ(笑)毎回不安なのです。一応頑張って書いてますけど。だからこうやってそれを読み込んでもらえて、ご感想とか励ましとか頂くと、やっと大丈夫なのかなと思えます。そういうもんじゃないですかね。
レビューの最後のところ、遊井さんの視野の広い優しさを感じました。本当にそう思います。この話で良い新年を迎えて頂けるんならこんな嬉しいことないです。色々と感謝に尽きません。ありがとうございました!!m(__)m
安定の柊文学です。やっぱりすごい!
作者からの返信
月森さん、お越し下さりありがとうございます!
メチャメチャ悩んで書いたので、安定しているように映ったなら何よりと安堵しています。もうほんとに悩んだので(繰り返す)
でも書いてよかったと思えました。
星も頂戴して励みになります。読んでくださってありがとうございました!m(__)m
編集済
なんていうか……パリに行ってみたくなりました。
高台の公園が実際にあるのなら、聖地巡礼したい気持ちです……笑
文章からなにから全部好きなんですが、個人的に、底抜けの愛というか、親の思いみたいなのに弱いので、お母さんの言葉にうるうるでした。
読んでて「ヨーロッパの現代演劇でやりそうなテーマだな」なんて思ってしまいました。(昔、海外の演劇を見ていた時期がありまして、貧困層移民の物語が多かったなぁって言う感覚から)
素人考えなので、なにか言ってらって感じで無視していただいていいのですが。
もしかしたら、演劇脚本としてフランスの賞かなにかに出されてみたら、映えるのかもしれませんね。
尺とか、演出面とかで、そう簡単に言うなって話だということは承知していますが……笑
作者からの返信
伊矢祖さん、最後までお付き合い下さりありがとうございます!
高台の公園は20区にある場所をモデルにしています。エッフェル塔からは遠いですが穴場です。
お母さんのことそう言って頂けて嬉しいです。やっぱり親の言葉が背中を押してくれるのではないかと。
僕は演劇は詳しくないですが、最近のフランス映画は移民を扱ったものが特に多くなってきていると思います。それだけこの国では大きな課題でもありますね。この界隈に僕が入り込む隙間はないですが、嬉しいお言葉に感謝です。コメントに沢山の☆もくださり、ありがとうございました!m(__)m
遅ればせながらやって参りました。
そして拍手👏です。
柊さんにしか書けない作品ですね。
美しすぎて泣けました。貧困、移民、差別問題。
その中でも才能を認め伸ばしてくれる親、友達、先生に涙が出ます。
「光の射す方へ行きたい」ああ、金子みすずの明るい方へと重なって
希望ある未来に胸が熱くなります。応援したくなります!
アントワーヌとのこれからも、きっと進展していくのでしょうね。
素敵な短編、ありがとうございます。
作者からの返信
ハナスさん、お越し下さりありがとうございます!お忙しい中お時間を取って頂き感謝です。👏拍手、とても光栄です!
実際に住んでいると、観光的な華やかなイメージより、この話のような世界の方が近く感じます。それをどこまで日本の方に伝えられるかが不安でした。せめて物語では希望を持たせたかったです。
金子みすゞ、そう言えばそんな言葉がありましたね。明るい方、光の差す方に行きたいですね。アントワーヌとはプロとして親友としてお互いに磨きあって欲しいなと思います。
ご感想、沢山の☆にとても励まされました。こちらこそハナスさんに読んで頂けて嬉しいです。ありがとうございました!m(__)m
ブラボーー!!
うっ、泣けました。音楽は自由だ。改めてその思いを強くしました。
戦禍や貧困、心身の不自由。どんな困難な状況であっても、音楽は消えない。
月光を弾き戦地へ向かった特攻隊員。ベトナム戦争の空爆の下弾き続けたピアニスト、差別からのがれて亡命した音楽家。片手のピアニスト。
どんな時でも、音楽が励まして道を示してくれる。
カリムくんにも、きっと明るい未来が音楽と共に!!
すばらしい物語をありがとうございました。クリスマスのよきプレゼントです。
作者からの返信
最後までお読みくださり、ありがとうございます!ブラボー、とても嬉しいです!
色んな状況下で音楽を続けてきた人達には本当に敬意を持ちます。その人の強さもですが、音楽の持つ力なんでしょうか。
カリムもこの先ずっと音楽と一緒に生きていって欲しいです。
あたたかいコメントに沢山の☆も頂戴して感謝です。こちらこそクリスマスプレゼントを頂きました。ありがとうございました!
編集済
心は揺すぶられて熱を発し、熱は隔壁に触れて液化する。溢れんばかりに増産された液は出口を求め流れゆく。即ち涙であり洟水だ。否、心の雫である。
つまり、顔面はぐじゅぐしゅに崩壊したわけです。
こんなに素晴らしいプレゼントを頂戴しながら、お返し差し上げるプレゼントがございませんっ こ、心苦しいばかりですっ
余韻に浸りながら、素晴らしいだけじゃ勿体無いので色々考えました。
…ならば、誰しもがGIFTを得て生まれてきたのだろうか?家柄、容姿、才能… おそらくそうだ、と思いたい。しかし、時代や環境などの影響で、発芽することなく終わってしまうGIFTもあるのかもしれない。だとしたら、彼らはどうなるのか?
故に、詩や絵画、音楽がある。発芽させたものがこの世界の素晴らしさを現し、これを配る。
カリム君は、自身の周りに素晴らしいサンタクロース達がいたことを知った。プレゼントを得ていることを知った。やがて、今度は彼自身がサンタクロースになっていることを知るのだろう。
柊さんの作品は、光を感じることができるので大好きです。誰しもが、そこを目指すことができる。そう信じさせてくれる最高の物語です。
素晴らしいクリスマスプレゼントを頂戴しちゃいました!ありがとうございますっ!
作者からの返信
呪文堂さん、こんなにも気持ちを込めて読んでくださり感謝に堪えません。ありがとうございます!
作者にとってはここまで感情を揺らして読んでもらえることこそがプレゼントです。特に題材が一般的でないだけに、こんなに理解し、共感して下さるのは何よりのご褒美です。
環境とか出目という自分では選べないものが発芽の目を摘んでいることは大いにあるでしょうね。カリムには環境を打破するだけの要素を持たせましたが、これも周りにサンタがいるからこそです。
いつか彼自身が与える側になれたら、どれだけ素晴らしいでしょうね。そんな未来に向かって欲しいです。
光を感じるまでが暗く長いので恐縮ですが、そう言ってくださると、悩みつつも書いてよかったと思えます!たくさんの☆にあたたかいお言葉のプレゼント、こちらこそお礼申し上げます。ありがとうございました!
柊圭介様
〉光の差す方へ行きたい。
この言葉がとても温かくも重いですね。現実の厳しさと温かさ。どちらもきちんと見据えたうえで、それでも1歩でも2歩でも明るい方へ。そんなカリム君の決意と強くなった心を感じました。
ドミニク先生も、アントワーヌ君も素敵な方々です。
カリム君のご両親も。
パリにはアラブ系の方も多く、お店等を経営されていて定着した生活をされている方もいらっしゃると、依然旅行で訪れた時に思いました。でも、移民の問題というのは、そんなに簡単な事では無いのですね。気づきになりました。
それでも、音楽は世界を繋げてくれる魅力に溢れたものでもあって、舞台の上では等しく平等。魂を込めて演奏している二人の音色は唯一無二の魅力を放っていたのだろうと思いました。素敵な物語をありがとうございました!
作者からの返信
☆涼月☆さん、最後までお付き合い下さり、ありがとうございます!
そうですね、全部が解決したわけじゃなく、自分の置かれた環境の中でどこまで前を向けるかという気持ちですね。支えてくれる人たちがいる幸せもカリムは気づいたようです。
パリはアラブ系はじめ移民がたくさんいますね。フランスに根を下ろして生活しているようでも、色々な困難と闘っている人は多いと思います。
仰るとおり舞台の上ではみんな平等で、垣根のないものですね。ご感想頂き、深く読みこんで下さったこと、とても嬉しく思いました。あたたかい☆も頂戴し、励みになりました。こちらこそありがとうございました!m(__)m
とても素晴らしいお話でした。
拙いですがレビューを書いたので、修正した方がいいところはおっしゃってください。
素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました!
作者からの返信
陽咲乃さん、最後までお読みくださりありがとうございます!あたたかいレビューを頂戴して感激しています!カリムの葛藤や光と影を掬い取って下さって、真摯に丁寧に読んで下さったのが伝わりました。
マイナーな題材に加えて、自分がどこまで描けているかに不安がありましたが、こちらが背中を押してもらえたような気分です。
連載中のお優しいコメントにも励まされました。こちらこそ、心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました!m(__)m
素晴らしい作品でした。二人の演奏のシーン、思わず涙が溢れました。
日本だけで暮らしていると人種差別や移民問題はあまり身近でないのですが、本作ではフランス社会における移民問題が極めて自然に描写されていて、カリムの境遇がすんなりと理解できました。
舞台の上であれば、楽器を待てば、その問題から解き放たれる瞬間がある。それがものすごく救いであり、希望に感じました。
それに気付かせてくれたのが伴奏を頼んでくれたアントワーヌであり、背中を押してくれた家族ですね。
冒頭とラストでは、エッフェル塔の景色の印象がまるで違います。カリムの心境を象徴する描写で、胸が温かくなりました。
本当に素晴らしい作品でした!!
作者からの返信
陽澄さん、お越し下さって一気読み、ありがとうございます!そして素晴らしいレビューまで!タイトルからもうじんと来ました。
この題材、日本の方にはなじみが薄いことは覚悟していました。なのでリアルに伝わってくるというお言葉がものすごく嬉しかったです。難しい境遇はすぐにどうこうできることではないですが、ちゃんと後押ししてくれる人がいて、舞台の上では自由になれる、それが希望に繋がると信じたいです。
エッフェル塔の景色も気持ちの持ちようによって違いますね。書きたいことを細やかに汲み取って下さり、出してよかったと思えました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!m(__)m
早く読みたい気持ちを抑えて、完結を待っていました。カクヨムコン参加の短篇ということは1万文字以内、2,000文字ほど読んで続きは明日! なんてきっと待ちきれないと思ったので……。正解でした(笑)
読み始める前にミカエラ・フカチョヴァーの演奏も聴きました。「ロンド」はチェコ・フィルの盤で一度聴いたくらいだったんですが、それとはまた違ってすごくよかったです。
アントワーヌがいいですねえ。つい卑屈になってしまうような苦労とは無縁の、カリムとは真逆な育ちの良さ。けれど、だからこその単純明快で真っ直ぐな言葉が響きます。
お父さんとお母さんも最高。母ちゃん、力強くてもう……(涙)
そして演奏のシーン、“ここにはフランス人もアラブ人もいなかった。そこにいたのは、舞台でひとつの音楽を作り上げる二人の若い奏者だった。”がすごく……なんだろう、沁みたというか、感動したというか、なにか心のなかから大きなものがこみあげてきたように感じました。うーん、語彙力なくてすみません。
っていうか、たった一万文字だったとは思えません。短篇にしておくのがもったいないような気さえします。読み終えたときの感動と満足感は、二時間超の映画を観終えたのと同じです。
素晴らしい作品を読ませていただき、ありがとうございました!
作者からの返信
烏丸さん、一気にお読みくださりありがとうございます!そうですね、日毎だとどうしても小刻みになりますね。
チェリストさん、ミカエラ・フカチョヴァーと発音するんですね!あれだけ聴いていて名前がちゃんと読めなかった(すみません)協奏曲とまた違って、ピアノと二人だけの緊張感が好きではまってしまいました。
アントワーヌみたいな友達、ありがたいですよね。こんなに本音を言ってくれる友達って貴重だと思います。
母ちゃんのセリフは悩んだんですが、アラブ人女性というより、四人の子どもを持つ母というつもりで書きました。強さが出ていたならよかった。
演奏のシーン、この文を拾ってくださって嬉しいです。社会的などうこうって思想じゃなくて、この舞台上では二人は純粋に音楽家だと言いたかったです。それをきっと汲み取って下さったのだと思います。
一万字の壁はやはり高かったですが、こんな素敵なご感想を頂けると、挑戦してよかったと思いました。丁寧なコメントにたくさんのあたたかい☆も頂戴し、感謝に尽きません。こちらこそ、ありがとうございました!m(__)m
完結、おつかれさまでした!
移民としての生きづらさが解決したわけではありませんが、そんなものが当面期待できなかろうとも、光の差す未来へ向けた目標があって、理解し寄り添う友がいて、見守る家族がいる。その確信を得て、カリムは前へ前へと進んでくれると信じます。
素晴らしい青春物語でした!
作者からの返信
久里さん、最後まで見届けて下さり、ありがとうございます!
移民二世という肩書と生きづらさは簡単には拭えないものですが、支えてくれる人がいるからこそ、光の方を向くことができますね。カリムがひとつ強くなってくれたらいいなと思います。
応援してくださり、沢山の星も頂戴してとても励みになりました。心よりお礼申し上げます!m(__)m
短編だったのですね。長篇かと想い込んでいました。
フランスだけではありませんが、アラブ系移民の印象はとても悪く、日本で報道されるものも世紀末かと想うような犯罪集団まがいの酷いものが多いです。あのきれいなパリの街並みがみるみる汚れてオスマン男爵が登場する以前のスラム街のようになっていたり、家のドアから顔を出していたおばあちゃんと孫娘がアラブ系移民が近づくのをみて慌ててドアを閉めようとするところに、走ってきた男がすごい勢いでおばあちゃんの家を襲おうとする映像など、怖ろしくて震え上がります。
大好きな音楽にのめりこんでいた二世の若者が経済的な理由と、所詮ぼくはフランス人ではないからという気持ちで全てを手放そうとしているところを、フランス人の教師や友人が繋ぎとめるという構図。
逃避の手段であった音楽の世界は煩わしいことから解き放たれた彼の理想郷であったのでしょうが、その理想郷は実は彼ひとりの物ではなく、音楽を解するものならば、何人であろうが誰であろうが、どんなところからでも入ることのできる門が開かれているのです。
虹色の雲の上にあった彼ひとりのパンテオンは他の者たちにとっても理想郷だった。
そこが音楽を志す者たちの耀ける故郷。
黄金のオベリスクのような塔がその象徴として最後に効いています。
時代も現世の法も音楽は超えるもの、貧富も民族の差もなく、音の深みを理解できる羽根を持つ者だけが到達できる天上のもの、それが音楽の尊さであり、それが分からぬ人間には音を奏でては欲しくないという、柊圭介さんの音楽への深い愛を感じられるお話しでした。
作者からの返信
朝吹さん、最後までお読みくださり、ありがとうございます!詩のような美しいコメントでこのままレビューのように受け取っています。
ニュースで流れる映像はショッキングなものに偏りがちですが、おかげでその民族全員が悪者であるかのように見られるんですよね。致し方ないとはいえ、一方で真面目に生きようとしている人には辛いだろうと。そういうところからカリムが生まれました。
フランス人が繋ぎとめるという部分、実際そうだと思います。まだフランスには才能を認める、頑張る人を応援する懐の深さが残っています。ですが皮肉なことに、足を引っ張るのは同胞なんですよね。
音楽はあくまで物語の手段として使いましたが、これを通してひとつの理想郷を見てくださったなら、作者として本当に嬉しいことです。
真摯なご感想、いたみ入ります。ありがとうございました!m(__)m
完結お疲れ様でした。
ラストは爽やかな青春物語でしたね。
物語を通して、ヨーロッパでは移民問題が深刻なのが伝わってきました。近い将来、日本でも同じようなことが起こるかもしれません。いや、すでに起こっているのでしょうか。“技能実習生”という名の奴隷のような短期移民が、過酷な状況から逃げ出すために社会の闇に紛れ込んでしまうという事象は枚挙にいとまがありません。
また、日本において在日外国人に対してのたまに顕在化する冷たさも、根底には外国人アレルギーのようなものがあるように思えます。
このことは日本や欧米に限らず、人類全体の問題なのではないかと、本作を読んで感じました。
素敵な作品をありがとうございます。
作者からの返信
佐野さん、最後まで見守って下さりありがとうございます!ラストは青春!にしたかったです。
移民問題はかなり限界まで来ていると感じます。実は移民に関する法案が通ったばかりで、これから外国人には厳しくなりそうです。
日本にも外国から働きに来る若者がいますね。理想と現実、矛盾が立ちはだかることと思います。国によって文化も考え方も違う状況で、一概に答えがないのが難しいところです。
そんな中でカリムのような子がいたら、やっぱり報われてほしいというのが書いた動機でした。
連載中からおつきあいくださり、大きな励みでした。あたたかい☆にも心よりお礼申し上げます!m(__)m
柊圭介様
ついに、光の差す方を向いたカリム。音楽家として生きる道のスタートラインに立つことができたのですね。
本当の物語は、そこから始まるのだと思います。謂わば、この五話から成る10,000字の短編は、『伴奏者』という長い物語のエピソード・ゼロなのではないかと思いました。本当は『伴奏者』は長編小説で、カリムの家族のルーツや仲違いしたままのお兄さん側の事情、親友アントワーヌとの関係……そういったお話も、実は柊圭介様の構想にあったのかもしれないと、いろいろと想像しました。
(そういう想像をかき立てる素晴らしい小説ということですよ)(#^^#)
ぶっつけ本番の二重奏のシーンは超感動でした。
柊圭介様の圧巻の筆致に熱いものが胸に込み上げてきて、読みながら(演奏を聴きながら!?)はらはらと涙が頬を伝っていました。
本当に素晴らしい小説でした。
私の中のグランプリです。
読ませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
ブロッコリーさん、最後まで見届けて下さり、ありがとうございます!仰るとおりここからが彼の人生のスタートラインですね。カリムの人生を長編小説とすればこの部分は序章なのかも知れません。
もう少し字数が許せば書きたいこともあったのですが、本編ではカリムに焦点を絞って端的に伝わるものが書けるよう努めました。お坊ちゃん風のアントワーヌにもきっと彼なりのプレッシャーとかあると思いますし。
こうして想像して頂けるのは作者にとってすごく嬉しいです。
演奏のシーンは曲自体に助けてもらいました。音楽を文章にする難しさと面白さを感じました。
お忙しい中、丁寧なコメント、あたたかい☆を本当にありがとうございます。こちらこそお礼申し上げます!m(__)m
拝読させていただきました。
完結お疲れ様でした。
特に終章の演奏シーンは圧巻でしたね。
伴奏の立場からの表現になっているので、ピアノの音色も聞こえるのですが、よりチェロの音色が響いてくるようでした。
作品全体を通して、光に対する細かな配慮があり物語としてだけではなく文章表現としてもとても興味深かったです。
特に、冒頭と最後のエッフェル塔のシーン。
「自分が生まれ育った街」という表現が「自分の故郷」と同じエッフェル塔を見ながらの言葉の変化と、そこに至る心情と音楽がとても素敵で。
また、光の差す方ということで、どちらかというと「前方」のようなベクトルを感じて読んでいたのですが、ラストでああ「上方」なのだなと感じて、高く広がる空が感動的でした。
とても面白かったです。ありがとうございました。
作者からの返信
島本さん、最後までお読みくださり、ありがとうございます!
演奏シーンを細やかに感じ取って下さり嬉しいです。伴奏者側からのチェロの音色をそんな風に聴いてもらえたら書いた甲斐があります。
また全体を深く読み込んで下さったことにも感謝いたします。と同時に、しっかり読んで下さる方はごまかせないなと思いました。これからも肝に銘じて書きたいと思います。
カリムにとってここが自分の故郷だと胸を張れる日が来ると願っています。
遠い国の題材にもかかわらず丁寧にお読みくださり、感謝でいっぱいです。こちらこそありがとうございました!m(__)m
編集済
柊圭介さん、こんばんは😊
カリム、演奏会に間に合って良かったです。
背中を押してくれたお母さんとお父さん、待っていてくれたアントワーヌ、ドミニク先生の配慮、うれしいですね。
近況ノートで柊さんが劇中に使ってる曲、ドヴォルザークの「ロンド」と紹介されていたのでその曲を聴いてから第5話を読ませて頂きました。
そのせいもあってか、2人の演奏が始まるとまるで目の前で演奏が繰り広げられているかのようにメロディが脳裏を流れていきました。
演奏が終わった時は思わずスタンディングオベーションです。
カリム、今までの苦労や悩みが全て吹っ飛んだのではないでしょうか。
演奏会が終わってアントワーヌと一緒に眺めた高台の公園からのオレンジ色に灯ったエッフェル塔はカリムの目には今までで一番美しく輝いて見えたのではないでしょうか。
カリム、光の差す未来に一歩踏み出せましたね。
この短編の中に色々な思いが詰め込まれていてとても感動しました。
柊圭介さん、素敵なお話ありがとうございます✨✨
作者からの返信
この美のこさん、最後までお付き合い下さり、沢山のコメントもありがとうございます!
「ロンド」聴いてからお読みくださったなんてすごく嬉しいです。ベテラン音楽家の演奏を拝借するのはおこがましいんですが、自分のイメージではあの二重奏が一番で。音楽を文章で表現するのははじめての試みでしたが、そのように伝わったこと、本当に嬉しく思います。
エッフェル塔のシーンは第一話と最後で気持ちが違って見えたら、と思いました。これからの第一歩を勇気を持って踏み出して欲しいです。
いつもながら丁寧に読み込んでくださり、こちらこそ感謝に堪えません。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!m(__)m
柊さん、最終話、待っていました。
私もドミニク先生と同じです。
「最前列にいたドミニク先生が、カリムに向かって力強く親指を上げている」みたいに。
強かったのはやはりお母さんでした。お父さんは生きていることで協力しましたが、お母さんは言葉で背中を押しました。
発表会では、「二つの楽器が互いに呼びかけ合い、共鳴し、ひとつに融けあいながら輪舞曲ロンドの中を駆け巡る」
一度は音楽をやめようと思ってカリムが、パリの音楽院、伴奏かを受験を決心するまでの物語。クリスマスを前にハッピーなラストでうれしいです。
このアントワーヌくん、
「恥かくんなら一緒にかこうぜ」、「おまえの故郷」、
なんていいやつなんだろうと思いました。金持ちなのに(笑)
カリムとアントワーヌがエッフェル塔を見ている時、突然、色が変わるのですよね。私、それ経験があります。クリスマスの頃、アンヴァリッド前の広い公園を歩いていたら、突然オレンジ色だったエッフェル塔に色がついて、踊り出しました。時刻は8時。
作品のこの場面では、パリがふたりを祝福している感じがしました。
さいごに余計な事かもしれませんが。
第2話でドミニク先生のことを「一番の理解者でもある」と説明してあるので、最初から彼がよい先生だとはわかっていました。でも、もしこの部分を書かないでおいたら、5話での驚きが大きいのではないかしらなどと思いましたが。どうでしょうか。
柊さん、お疲れさまでした。
5日間楽しませていただいて、ありがとうございます。
ではリラックスなさって楽しいクリスマスを、
と言いたいところですが、まだひと月ありますよ。
もう一作いけるのではありませんか。
作者からの返信
九月さん、最後までお読みくださり、ありがとうございます!
どうしても家族を外には決意できないと思います。なのでやはりここは母の出番だと(笑)演奏の場面は自分がロンドを繰り返し聴きながら感じていたものを正直に書きました。
カリムは悩みながらもやっとこの希望を口に出すことができました。決意を貫いて、ぜひ高等音楽院に挑戦して欲しいです。金持ち(笑)アントワーヌは作者の欲しい親友像って感じです。
エッフェル塔が光を変えるのをご存じですね。毎時ちょうどに5分間。シャンパンフラッシュとか言うそうなので、シャンパンという言葉を入れておきました。これに当たるとラッキー感がありますね。
第二話のアドバイスもありがとうございます。字数と相談しながら他に言い方がないか考えてみます。
序盤からずっと励ましのお言葉をいただき、本当に心強かったです。レビューも改めてお礼申し上げます。
今回はこの一本でゆっくりと他の作品を読ませていただきます(笑)
九月さんもよいクリスマスをお過ごしください。
ありがとうございました!m(__)m
編集済
荘厳な音楽が耳の底で鳴っている、極上のエンディングでした。( *´艸`)
「畜生……ぶっつけ本番だな。しょうがない、恥かくんなら一緒にかこうぜ」
← この台詞が効いていますね、演奏者の気持ちをよく表していると思います。なのに、いざ始めてみたら見事に息の合ったセッションになっていたのは、双方が互角の弾き手という証しですね。
伴奏科というところがあるんですね。
閉ざしていた心を開いてみたら、周囲は善意の人ばかりだったというラストはハラハラして見守っていた読者にとって最高の贈り物だと思います。
夕方のニュースで、AIの助けを借りてオーケストラと共演する障害のあるピアニストたちを報じていました。きれいにドレスアップして心から演奏を楽しみ、薔薇色の頬で「本番には魔物が棲む」と言って笑いを取っていました。
貴作の第一話から思い起こしながら、いまこのときも世界各地でピアノに向かっている、いろいろな立場のピアニストがいることを思いました。
すてきなクリスマスプレゼントをありがとうございます。🎄
作者からの返信
上月さん、最後までお付き合い下さりありがとうございます!
アントワーヌのセリフを気に入って頂けて嬉しいです。信頼している者同士だから言えることなのかも知れませんね。作者としてはアントワーヌも素晴らしいチェリストのつもりで書きました。
国立高等音楽院のピアノ科には伴奏のコースもあると知りました。カリムはちゃんと人に恵まれていると思います。これからどんどん自信をつけていって欲しいです。
ピアノを弾く人は世の中にたくさんいますが、それぞれが各々の事情を抱えながら弾いているんでしょうね。世界中のピアニストに思いを向けられるのはさすが上月さんの優しさだなと思います。
第一話からずっと寄り添ってくださり、こちらこそ感謝に尽きません。心よりありがとうございました!m(__)m🎄
静かに拝読してきましたが、最高によかったです! カリムとアントワーヌの演奏、聴衆になって聞き惚れている気分で読みました。アントワーヌが終始いい奴で救われます。「恥かくんなら一緒にかこうぜ」の台詞、大好きです。
お兄さんとは仲違いしたままでしょうか。病室にもいないし。でも彼には彼なりの物語があるんだろうなと思えます。いつか認め合える日がくるといいですね。
素敵な物語をありがとうございます。
作者からの返信
橋本さん、最後までお読みくださり、ありがとうございます!
演奏シーンは初めて書きましたが、そう感じて頂けてほっとしています。アントワーヌ、自分もこういう友達が欲しいです(笑)
兄のことはあえてそのままにしました。小説なのでハッピーにしてもよかったのかも知れませんが、やっぱりそうはならないかなと。いつか分かりあえたらいいですね。
連載中にも沢山の星をいただいて大きな励みになりました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!
👏柊さん、素敵な物語でした!
間に合いましたね。
父と母が支えてくれた事、良かったです。
アントワーヌが待っててくれた事、良かったです。
ドミニク先生、ありがとう。
ノートに書かれていた「ロンド」。最初聞いた時は知らない曲だし、特に何とも思わなかった。
何度か聴きました。
カリムとアントワーヌの深い深い輪舞曲が聴こえました。
演奏が終わり2人が向き合った瞬間が最高でした。
カリムが1人で見ていたパリの景色を、今は2人で見ている。
光の差す方へ
向かう事が出来る。
この物語は終わってしまったけれど、物語の先、カリムをはじめとする登場人物たちをずっと応援しています。
作者からの返信
風羽さん、最後までお付き合い下さりありがとうございます!
「ロンド」は高校生の課題曲のリストを見ていて色々聴いているときにピンときた曲でした。でもかなり個人的な好みで選んだので、有名でもないし、もしご興味があれば聴いてみてくださいという気持ちで紹介しました。最終話ではどうしても演奏を入れたかったので、二人の輪舞曲に重ねて下さってすごく嬉しいです。
支えてくれる親友はかけがえないですね。最後はこの景色にしたかったです。
彼らのこの先まで思いを馳せて下さり、作者としてとても幸せです。あたたかいコメントの数々と星を頂戴し、感謝です。ありがとうございました!m(__)m
移民問題は、子供たちにとって残酷ですね…。望んでその国に生まれたわけじゃないけれど、親だって、子供に不自由させたくて移住したわけじゃないし。いわゆる“白人”の子供にしても、大人になるにつれ彼らとの付き合い方を社会に影響されたり。
そんな複雑な事情をバックに覗かせながらも、短い作品にまとめられ、かつ緩急があって、いつもながら感服いたします。読みごたえがあって、余韻の残る作品でした。ありがとうございます。
彼らの友情のこれからを想像してしまいますね。
作者からの返信
上田さん、お読みくださりありがとうございます!
誰だって自分が生まれた国を祖国だと思いたい、と願っているのではないでしょうか。でも色んな要因がこういう子どもたちを阻むのが現実で。
フランスの移民問題は植民地時代までさかのぼる根深いものですが、ほんの一端だけでも掬い取って物語にしたいと思いました。
カリムとアントワーヌがずっと友情で結ばれることを作者としても祈っています。
しばらく読まれることがなかったので、お越し下さってとても嬉しかったです。あたたかい星とコメント、ありがとうございました!m(__)m