再生する人生

むこうがわに遠く離れていて宇宙人レベルに理解不能だと思ったのに、意外と歩み寄れたり寄れなかったりする話です。
フワフワした心が遷移するさまを鮮やかに描き出す文章。飄々と突き放していて主人公・三春の諦念に寄り添います。
彼が諦めずに変わることを選べてよかった。轢き殺されたがってる場合じゃないよ。
うっかりバイクに轢かれ、轢いたおかげで変化する三春と冬司。
二人の関係は恋愛ではありますが、その前に人間同士としてのヒリヒリするせめぎあいを感じ魅力的でした。