概要
君のためにキミを犠牲にするなんて、できるわけがなかった。【第1部完結】
雪の降る海街・函咲市《かんざきし》に住む高校生・東雲夏月《しののめ・なつき》は、小雪の舞う日曜日の夕方に海を望む教会の近くでいつものその時分ならば鳴るはずのない鐘の音を聞き、その教会の聖堂ではどこか聞き覚えのある少女の声を聞いた。
その翌日、夏月のクラスに編入してきた松風花絵《まつかぜ・はなえ》という少女の声は、前日に夏月が聞いた少女の声とよく似ていた。
だが彼女は、その時間には家に居たと言い、その直後、夏月の目の前で白昼夢のようなものを見る。
日を同じくして夏月も花絵と同じような光景を目の当たりにするが、そこには花絵とよく似た少女・雪絵《ゆきえ》が待っていて、こう言った。
「キミ、あのコを助けてあげてくれない?」
はじめのうちは夏月も疑問に思っていたものの、雪絵の言う通りに
その翌日、夏月のクラスに編入してきた松風花絵《まつかぜ・はなえ》という少女の声は、前日に夏月が聞いた少女の声とよく似ていた。
だが彼女は、その時間には家に居たと言い、その直後、夏月の目の前で白昼夢のようなものを見る。
日を同じくして夏月も花絵と同じような光景を目の当たりにするが、そこには花絵とよく似た少女・雪絵《ゆきえ》が待っていて、こう言った。
「キミ、あのコを助けてあげてくれない?」
はじめのうちは夏月も疑問に思っていたものの、雪絵の言う通りに
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