心が壊れた主人公に、救いの手は差し伸べられるのか

周囲の人々との人間関係に疲れ、身近な人すべてに期待されていないと思い込む主人公、柊柊。
母と妹、それに元カノは関係修復を望んでいるようだが、いずれも彼に伝わることはなくすれ違うばかり。

そんなあるとき、柊はひょんなことから生徒会長、久遠蒼依を助ける。
恩を感じた彼女は柊のことを「友人」として扱い、柊もそれを受け入れていく。

しかし、すれ違いにすれ違いを重ねてきた妹・元カノ・クラスメイトたちは蒼依に対し懐疑的で……

ハーレムものになりそうな気配はありますが、主人公の情操が壊滅しているため
今のところ男子高校生らしいはつらつとした感じはありません。
彼の過去がまだ明かされていないので、感情移入するのも難しく
むしろ読者が主人公にツッコミを入れながら読むスタイルになります。

ただ、現時点でひとつわかっていることは、主人公自体の性格は悪くないこと、
女運が悪いorいい人すぎてネガティブな結果を招きがちという可能性が高いことです。

個人的には蒼依先輩に裏切られることなく彼女との仲が
そのまま進展することを期待していますが、癖の強そうな他の女性キャラの影響で
一筋縄ではいかなさそうです。

主人公は過去にどんな目に遭ってきたのか。
ヒロインたちや家族は主人公にどう向き合っていくのか。
蒼依先輩との関係性はどうなっていくのか。

続きが気になる! と思わせるポイントがたくさんあり、今後の展開が楽しみです。

(本レビューは、第23話まで読了時点の内容となります)

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