第2話 1月のサンタさん2

『今回の睡眠レベルは2だ。』

「先輩!睡眠レベル2ならかんたんっすね!」

「…。睡眠レベルだけなら。な。」

「……?なんでっすか?」

「相手を見てみろ。」

睡眠レベルとは高ければ高いほど討伐が難しく、低ければ低いほど討伐が簡単、という意味だ。

今回の怪獣は、レベル2の「アストラバーン」背中には無数の棘が生えている怪獣で、ざっと見たところ、100本以上はある。

だが棘が生えていないところはとても柔らかく、弱点となっている。四足歩行なので、上空体と少し狙いにくいが、当たれば大ダメージを受ける。

「……のだが、こいつは変異種のようだ。肌が赤いな。」

「うわっ!ホントっすね!暗闇だから見にくかったのか〜!」

「いや支給されてんだろ。『ヨミアイ』」

そう。戦いのときは毎回支給されるものが3つある。

まずは『ヨミアイ』

暗闇でも標的を見つけられる、と言う優れものだ。

次に『飛行ユニット』

空を飛べるため、飛びながら攻撃ができる。

そして『サンインカム』

上司からのしれいがよく聞こえる。

「あ、忘れてたっす!ハハ……」

「ギイェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!」

「危ない、避けろヨシト!!」

「うわ危なっ!」

間一髪で避けれたが、服の一部が溶けてしまった。

「ナンスカ?!あのビーム?!」

「本来なら打つことのないビームだな……」

『410番!390番!大丈夫か!』

「おそらく変異種かと見られます!肌も赤く変色しているため、睡眠レベルは3かと思われます!」

『情報提供をありがとう。全員!390番から情報があった!睡眠レベルは3かと思われる!気を引き締めて攻撃してくれ!』

「「「「「「「はい!!!!」」」」」」

「ギイェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!」

「クッソ、迂闊に近づけませんね……」

『現在198番から情報提供があった!地上部隊が本来の弱点に攻撃してみたところ、全く意味がなかったので、もしかしたら、棘が弱点になっているかもしれません、とのことだ。全員、棘を狙って撃てェェェ!!』

「「「「「「「はい!!!!」」」」」」

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現代サンタさん 天魔ちゃん @umasiopoteti

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