第3話 罪

変わった。変わってしまったんだ俺は。

あのうっとりするような、稲妻の走るような

あの感覚が欲しくて欲しくてたまらない。


俺は目についたもの全てを破壊していった。

あの快感の理由が知りたかった。

でも、埋まらない。埋まってくれない。

一ミリの快楽も感じない。


天使を傷つければ?


我ながら最高で、最悪の考え。

こんなのは禁忌じゃねぇか。天使のすることじゃねぇ。

こんなことを考えるのはもうやめだ。


そう思ったのに、気づいたら考えてる。

エーゼンみたく、キャッチボールに誘って、ふざけたふりをしてボールを当てれば?

ぶつかってみるのは?

転けるヤツなんてたくさんいるだろ?


やめなければいけないのに、思考はどんどん進む。


「うまくやればいい」

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春と罪の天使 鏡花水月 @kyouka_suigrtu

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