主人公と親友の駅伝を通した友情、スポーツの輝きを書いた話。
ごめんなさい、すごく嫌な大人をします。ストーリー、時系列、書きたいこと、テーマたぶん作者さんの頭にあったことが全部きちんと伝わってきます。うまいです。でももっと良くできるところがたくさんあってもったいなかったです。
例えば冒頭の「高校1年。冬。早朝。」がもったいなくて、高校1年は「入学してすぐ買い替えた新しく買ったスパイクは輝きを失くした。代わりにすっかり足に馴染んだ」とか、冬の早朝のところは加えて性別も伝えた方がわかり易いから「朝の冷たい空気の中で白い息が絶えまなく薫の後ろ姿を隠してしまう。彼女はまだ息も乱さず私を呼ぶのに。」とか?必要な情報を情景や出来事を通して伝えるべきです。そういう見どころにできる部分が多々省略されていて、作者さんの良い文章をもっと読みたかったです。
本当に嫌なことをしてすいません。でもあなたは少し意識を変えてあと何本か十何本か書けば同年代の人から抜けた文章が書けますし、その後もずっと書けば大人とも戦えるかも。それくらいあなたが今すでに持っているきちんと構成する能力は得難いものです。書き続けてください。才能伸ばしてぜひ私みたいな絡んでくるキモい大人を悠々ぶち倒してください。応援してます。