身勝手な人間による、二転三転する展開

男は悲しんでいた。取り返しのつかないことをした自分に対して。
そこに現れたのは、泥棒。

「人生なんて一回こっきりなんだから思いのままに生きなきゃもったいない」

そう主張する泥棒に、死のうとしていた男は――

身勝手で保身に走る人間の心境と、展開が二転三転する見事な物語です。