友人たちへ。
何か創作活動をする上で、大事にしている事なんてこれといって無いのだけれど。ただ、一つ言えることは「辞めるも始めるも無い。」ということだ。あるのは怠けることだけで、生まれてから今の今までサボる事はあっても、何かを作るという作業からは決して逃げられない。なんてことない会話ひとつ取っても独自性が有り、良い悪いがある。そこに気づくことが正しいか間違ってるかはどうでも良い。ただ、自分以外に何かを表現するとか、存在を示すとか、寄り添うとか。そこには個性があって魅力がある。何かの模倣かもしれない、偽物かもしれない、程度の低いこだわりかもしれない。でも、それはれっきとした創作でありオリジナルである。最初の「辞めるも始めるも無い。」というのは別にキッズ・リターンを参考にしたとかそんなんじゃないです、世代じゃないですし。でも、あれいいですよね。
「俺たちもう終わっちゃったのかな。」
「ばかやろう、まだ始まっちゃいねえよ。」このやり取りね。大好き。
何かを始めると、終わりが来る。そしてまた始める。・・・また、終わる。そのサイクルを大きく捉えると別に何も始まっちゃいないし、終わってもない。死んだように生きるというのは嘘っぱちで、生きているように生きてるんですよ、みんな。死んだように死ぬまで、サボってもいいし。ずっと焦ってもいい。後悔にまみれて、結局何もできなくてもいいし、ただひたすらに一人の人間を愛してもいい。自由があり無限の選択がある。
拝啓、
友人たちへ。生きてますか。僕は生きてます。死ぬときは言ってください、お墓参りぐらいは行くので。忘れちゃうかもしれないけれど。
ここ数日、暗い話ばかりを考えていると生物としてダメだと思い、性感マッサージへ行ってきました。初めての経験ですが、凄く良かったです。しばらく賢者モードに突入し、この文章を書いています。ではまた会いましょう。
・・・あ、お店の詳細は聞いてくれれば教えますよ。
敬具
短編25集 不二、 @Who2
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