紫陽花

第7話

そうえば、今スマホの電源をつけたら、さっきの書き込みページが出てくるんじゃないか？

でも、もたもたして居ると訝しまれる。

ｰそうだ、ロック画面から間違えてカメラを開いた振りをして、そのままページのタブを消そう。

、、あ

間違えてカメラを開いた、、

も〜、西田さん早くして下さいよ〜笑

御免御免、今開くよ。笑

ふふ、ありがとうございます〜。笑

ぶねー、天から地に堕ちる処だった。

予約画面を開く。　

はい、はい、此れでチェックイン完了です。

御部屋は十六号室です。

ゆっくりして行って下さいね。

はい。/はい！

ありがとうございま〜す。

木で出来た廊下を靴下で泳ぐように進む。

床は木なのにふわふわしている。

芝生を下駄で渡ったみたいな二面性を体感した気がする。

廊下って凄いなぁ。　

ははは、

西田さん、足の裏まで味わってて凄いですね。笑

足の裏って笑、少し驚いただけだよ。笑味わうって、何さ笑

え〜？表現は自由ですよ笑

た、よ、う、せ、い

ですよ、多様性〜笑

グロオヴァルな事言うねェ。

あ、此処じゃないですか？

十六号室。

襖の黒手に掛ける。