生きたい誰かの代わりに死にたい

3.5月22日

ただずっとまっすぐ進んでいた

このまま迷ってしまえばとかいっそ遠くに行こうとか

たくさんたくさん思った

でも足はまっすぐ家に向かってた

頑張んなきゃいけないことがたくさんあって苦しいけどそれでもまだ僕は生きたいんだなって思った

川が見えたら飛び込んでしまいたかった

橋を歩いたら飛び降りてみたかった

線路の上を歩いてみたかった

でも全部出来なかった

僕が死んだら部活はどうなる？

お母さんはどう思う？

ダメだなって思った

早く帰ろうと思った

雨が降ってきてすごくびしょびしょになった

だけど僕はすごく心地よかった

僕の代わりに雨が泣いてくれてた気がした

僕は独りじゃないよって雨が言ってくれてた気がした

僕は正しくないけど間違ってないよって

まだ生きるべきだよって

昨日は歩いてよかった

全部、全部間違ってないと思えた

大丈夫な気がする