寒さに凍える中の小さな灯のような物語

八月五日の深夜。茹だりそうな熱気が支配しているべき夏の夜に、世界の全てが凍っていた。
異常な事態の中で主人公と「お隣さん」と自分を呼ぶ少女との交流が、淡々とした筆致で静かに描かれます。

読み終えた時に、切なくもほのかに温かい印象が残る短編です。

その他のおすすめレビュー

緑月文人さんの他のおすすめレビュー530