第22話 家畜小屋――三島由紀夫が絶賛した幻の作品!

まさか、この作品を紹介できる日がこようとは……。


私が「うろおぼえ本棚」のなかでヘルプを求めていた作品です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330658100479678/episodes/16817330658101124714

読者さまのお力により、とうとう正体が判明しました。



『家畜小屋・女神像』池田得太郎

深夜叢書社 1905/5/25 ですッ!



この人、どういう作家なんでしょう?


池田 得太郎(いけだ とくたろう、1936年3月15日[1] - )は、日本の小説家。


東京日本橋生まれ。日本大学工学部中退。1958年、学生時代に「家畜小屋」を中央公論新人賞に応募。受賞できず佳作止まりだったが、選考委員三島由紀夫の絶賛を受けて『中央公論』に掲載され、第40回芥川賞候補となる。



主人公は豚の屠殺をなりわいにしています。

そして川沿いのぼろ家で、来る日も来る日も妻とケンカ。

地獄のような夫婦生活。

血と薔薇……ではなく、血と豚。

文章がねっちゃねちゃしていて、もう最高。



私のなかで、三島由紀夫といえば、ワキガフェチ小説の「愛の処刑」です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330667146802902/episodes/16817330667173914010


それに勝るとも劣らない、変態性欲があふれだした陰鬱な小説です。

変態度でいうなら、まさに甲乙つけがたい!


ああ、三島センセがお好きなのね……っていう。

三島は、イナガキタルホも激賞したんでしたっけ? そりゃA感覚ですからね~。



今、アマゾンで見たらめちゃプレミアついてますね~。

「家畜小屋・女神像 」単行本 – 1905/5/25 が18000円だって。


でも大丈夫!

『現代文学大系 66 現代名作集(四)』に「家畜小屋」(池田得太郎) が収録されています。

表記が『日本文学全集66 現代名作集 4』となってる場合もあります。

どちらも筑摩書房で、内容は同じです。


コメント欄で教えてもらいましたが、アンソロジーなので、作者名より「家畜小屋」というタイトルで検索したほうが、ヒットしやすいみたいです。


これで現代に生きる我々も、孤高の変態作家の暗黒退廃小説に触れられるというわけですね★

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