第10話
8日目今日は自分の弱さについて考えることになった。自分がいかに怠惰で何もできないということを正当化し続けるという弱さについて。自分が何者でもないということもわかった、でもそれは今まで何もしてこなかった、成し遂げてこなかった自分が悪いのだから何も言うことはない。性格も生活も人間すぐに変われるような生物じゃないことなんてわかっているが、それでも少しずつ頑張っていきたい。何かになるためにとはいうが、一体何になりたいのだろうか。それを見つけるためにまずは大学へ行くそこから始める。
家主が出いき鍵を閉める音の反響が鳴り止んだ部屋の机には開かれた日記とボールペンのみが置かれており、カーテンの隙間から射す朝日が日記についたインクを乾かしていた。
期待したい人 月下美花 @marutsuki
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