第2章:キャッシュレス決済を使ってみた

 

 これはあくまでも私が利用した時点の運転免許試験場でのことであって、各都道府県や更新場所によってキャッシュレス決済の対応状況などが異なる場合がある。そのため、皆様が利用する際には自ら該当の場所にお問い合わせいただきたい。


 東京都の場合、警視庁のサイトに運転免許更新に関することをまとめたページがあるので、そこをご覧になれば理解を深めることが出来るはずだ。



 また、対応しているキャッシュレス決済の種類は『お知らせ』の中にある該当ページに記されている。警視庁や各道府県警のホームページで『免許更新 キャッシュレス』などで検索すればすぐにヒットすることだろう。


 アドレスはこちらに載せて良いか分からないので、ご自分でお調べいただければ幸いだ。


 なお、運転免許試験場や運転免許更新センター、指定警察署ではクレジットカードや電子マネー(交通系や流通系など)のみの対応となっている(現時点では、免許更新でQRコード決済が利用できない)。





 さて、まずは通常の免許更新の流れを簡単に説明しておこう。これについても一例であることをご留意願いたい。



1.免許更新の申請書類を窓口で受け取る。大抵は長い列が出来ているので、そこに並ぶ。


2.列が進んだあと、窓口の直前に設置してある端末で『4桁の暗証番号』を2つ設定する(操作が終わると、それが記されたメモが印字される)。この2つの暗証番号は新しい免許証を受け取ってから本籍地を確認する際などに使う(端末に入力する)ので、なくさないようにする。


3.保有している免許証やお知らせハガキを窓口で提示し、申請書類を受け取る。そこに氏名などの必要事項を記入し、さらにいくつかの質問項目(意識を失ったことがあるかなど)の該当箇所にチェックを入れる。


4.手数料の支払いをする。キャッシュレス決済などの詳細は後述。


5.視力(適正)検査。内容や条件は免許の種類によって異なる。この時、担当者から眼鏡やコンタクトレンズを使用しているか否かについても訊かれる。


6.写真の撮影をしたあと、申請書類のデータをコンピュータへ入力してもらう。ここで旧・免許証に穴が開けられ、申請書類から切り離した引換証を渡される。


7.運転者講習を受ける。冊子を受け取り、交通安全協会の講師から道交法の改正点などの説明を受けたり、映像で交通事故の事例や色々なことを学んだりする。『優良』の場合は30分ほど。終わったら引換証に『受講済み』を示す判子を押してもらう。


8.新しい免許証を受け取り、記載内容に間違いがないかを確認する。さらに端末で暗証番号を入力し、本籍地を確認して終了。ちなみに『優良』は講習時間が短いため、免許証の作成が終わっていない(間に合っていない)ことがある。その場合は引き渡しの準備が整うまで待つことになる。





 では、いよいよキャッシュレス決済をした時の状況について説明していく。


 手数料の支払いは申請書類に必要事項を記入したあとに行うのだが、その窓口はいくつかに分かれている。


 私が訪れた運転免許試験場は現金のみ対応の窓口が2つ、キャッシュレス決済対応の窓口が1つ。そしてその時点では、現金で支払いをする人数の方が圧倒的に多かった。


 ただ、対応窓口が複数あることと決済の手順が簡単であることなどから、結果的に現金の方が早く窓口まで辿り着けていたようだ。単純に考えるとキャッシュレス決済の方が手間も時間がかからないように思えるが、どうやらそうではないらしい。


 というのも、窓口ではクレジットカードを利用する方が多いようで、おそらくデータの読み込みや処理などで時間がかかってしまうのだろう。




 なお、それぞれの窓口へ続く列の入口には立て札があり、そこに『現金での決済』や『キャッシュレス決済』と書かれている。並ぶ前にご確認いただければと思う。


 もちろん、支払いが現金なのに間違ってキャッシュレス決済対応の窓口に並んでしまっても窓口でその旨を申告すれば対応してくれるので大丈夫だ(私の後ろに並んだ人がそうだった)。


 そして窓口に辿り着いたあとは、利用する決済サービスを申し出て支払いを行う。私は電子マネーを利用したので、ICカードを『ピッ!』と決済端末にタッチして終了。申請書類に判子を押してもらい、領収書を受け取って視力検査へ向かうことになる。




 ここでキャッシュレス決済における注意点を記しておく。


 それは眼鏡やコンタクトレンズなどを使用して、視力の用件をクリアしている皆様に大きく関わりのあることとなっている。


 当然ながら、そうした皆様は眼鏡などを忘れると免許の更新が出来ない。そしてもし手数料を支払ったあとで眼鏡などを忘れたことに気付いたとしても、視力検査前なら返金してもらえる。


 ただ、キャッシュレス決済の場合、現金決済と比べてその手続きに時間がかかってしまい、これがキャッシュレス決済における大きなデメリットとなっている。


 そのため、用件を矯正視力で満たしている皆様は眼鏡やコンタクトレンズを忘れないようにご注意いただきたい。


 では、現金決済とキャッシュレス決済の特徴をまとめる。




【現金決済】


・手順が簡素で窓口も複数あるので、決済が早く終わる

・返金となった場合も手続きが早い



【キャッシュレス決済】


・現金を持ち歩かずに済む

・クレジットカードや電子マネーを使用した際のポイントが付く

・窓口の数が限られているので、そこへ辿り着くまで時間がかかる

・返金となった場合、手続きに時間がかかる





 皆様も機会があれば、これらを参考にして運転免許更新の際にキャッシュレス決済を利用してみてはいかがだろうか?



(おしまいっ!)

 

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免許の更新でキャッシュレス決済を利用してみた みすたぁ・ゆー @mister_u

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