免許の更新でキャッシュレス決済を利用してみた

第1章：運転免許更新の簡単な概要

　自動車やバイクなどの運転免許証――

　それらには保有者の状況によって3年間や5年間などの有効期間が定められていて、定期的に更新が必要になる。

　私の場合、無事故・無違反を5年間継続している優良運転者（いわゆるゴールド免許保有者）なので有効期間は5年間。そして更新が可能なのは『優良』や『一般』などの区分に関わらず、有効期間満了となる年の誕生日を中心とした前後1か月（計2か月間）となっている。

　つまり4月2日が誕生日だとすると、3月2日～5月2日が更新期間ということになる。もしその期間を過ぎると、必要な手続きが増えたり免許を取り直さなければならなくなったりするので注意しなければならない。

　ちなみに更新時期が近付くとそれをお知らせするハガキが送られてくるので、有効期間が過ぎてから『すっかり忘れてた～っ！』という事態にはなりにくいと思われる。

　また、このハガキは更新手続きの際に持っていくと各窓口担当者の皆様の作業がスムーズに進むので、受け取ったらなくさないようにしたい（もちろん、なくても更新手続きは可能）。

　そして更新手続きが出来る場所は、居住している都道府県の運転免許試験場や免許免許更新センター（『優良』『一般』の該当者など）、指定警察署（『優良』や高齢者講習等終了者）など。

　ただし、条件を満たせば居住地以外でも対応可能となっているので、県境にお住まいの方はそちらでの手続きを検討してみるのも良いかもしれない。もちろん、それなりにコストや手間はかかるが……。

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　さて、役所などの公的機関と同様に、この5年の間に東京都（私の居住地）の警視庁が管轄する警察署や運転免許試験場、運転免許更新センターでもキャッシュレス決済が導入された。

　つまり運転免許更新の場合でも、手数料の支払いにクレジットカードや電子マネーが利用できるということ。対応しているサービスの種類は窓口などによって異なるが、いずれにしても現金以外が使えることになったのはありがたい。

　かつては申請書類に証紙をぺたぺた貼っていたような記憶が……。

　そこで私はせっかくなので、今回の免許の更新ではキャッシュレス決済を使ってみようと思い至ったわけだ。

　手数料は現金決済でもキャッシュレス決済でも同額で『優良』が3000円。ちなみに『一般』は3300円、『違反』や『初回』は3850円といったように、この点でも優良運転者は優遇されている。

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　更新手続きが出来る日は平日の朝から夕方（詳細な時刻は区分などによって異なるため、それぞれ自分でご確認ください）で、運転免許試験場のみ日曜日も対応。土曜日や祝日、年末年始などはいずれの場所でも行われていない。そのため、更新期間がそれらの日にかかる皆様は注意だ。

　さらに免許の用件が変わったり（視力の低下により、眼鏡やコンタクトレンズが必要になるなど）、免許証に使用する写真を自分で用意したりするなどの場合は運転免許試験場のみの対応となる。

　――実はこれこそが今回、私が運転免許試験場で手続きをしようと決めたきっかけなのだ。

　というのも、5年前の指定警察署での免許更新時に視力は右目も左目も0.7で、これはギリギリの用件通過だった。しかもその後も日常生活に不便はないということで眼鏡もコンタクトレンズも使っておらず、その状態で今回の更新を迎えた。

　もちろん、日頃から目を酷使しているので、当時よりも視力が低下している可能性がある。そしてお知らせハガキには『用件が変わりそうな方は運転免許試験場で手続きをしてください』という旨の表記があり、結果として今回は運転免許試験場まで行って手続きをすることにしたわけだ。

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　以上のように、免許の更新においては運転免許試験場がオールマイティで、運転免許更新センターや指定警察署は条件次第で利用できる場所といったイメージ。

　当然、運転免許試験場は多くの皆様が集まるので混雑しやすく、特に日曜日はそれが顕著となっている。手続きの希望者が過度に殺到した場合、午後など遅い時間に行くと受付を断られる場合もある。

　また、私の経験上、運転免許試験場は列に並び始めてから更新手続きが終わる（新しい免許証を受け取る）まで数時間かかる一方、指定警察署は1時間程度。これは優良運転者講習の時間（30分）を含めてということなので、指定警察署だといかに早く終わるかということがお分かりいただけるかと思う。

　ちなみに一般運転者講習は1時間、違反運転者講習や初回更新者講習は2時間なので、それぞれ自分の区分によって所要時間に加味してほしい。

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　では、ここで免許更新における運転免許試験場と指定警察署の特徴をまとめておく。

【運転免許試験場】

・日曜日（祝日や年末年始などを除く）でも手続きが出来る

・更新や用件の変更など、免許に関わる全ての対応が可能

・利用者が周りにたくさんいるので、見て参考にすることが出来る

・混雑するため、更新手続きが終わるまで時間がかかる

・設置されている場所が限定的

【指定警察署】

・更新手続きが終わるまで比較的時間がかからない

・設置されている場所が運転免許試験場と比べて多い

・『優良』の該当者など、一部の人しか利用できない

・手続きが出来る内容に制限がある

・平日しか対応していない

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　さて、免許の更新に関わる簡単な概要はこれくらいにして、次は実際に運転免許試験場での流れやキャッシュレス決済についてご紹介しよう！

（つづく……）