異世界と行ったら巻き込まれ! パート2

 バァァァン!

「わっ! びっくりした! 」

 大きな音にびっくりして大声を出す閃。

 そしてもう一度バァァァン、さらにもう一度バァァァン、と大きな音が鳴る。


「こっちも披露する準備しますか! 」

 拳に力を込める。

 しかし、いつまで経っても、客人は来ない。そのまま陽が沈みかけていた。

「なんでだろう、来ないなら来ないで安心したけど、来ないは来ないで寂しいな」

「帰りますか。」

 テレポートで帰った先は、愛しのマイホーム、最初のログハウス。

 放置された部屋は、少し埃が目立つが、掃除をすればなんて事ないだろう。

「お茶、入れよっか」

「久しぶりにまったりしようかな」


 椅子の上で目が覚めた。そして外からドアノブの音が鳴っている。

「はーい、今行きます」

「魔力探知まで使って探しましたよ! 三国から、観察の依頼が来ているのですから、早く戻ってきてください! 」

 流石に国を敵に回す訳にはいかない。

「閃、起きて、だよ。」

「はーい」


「まず、脳の容量というか使われていない所? みたいなところにデータを詰め込みます。その後、解放した部分で魔法を、いつもの部分で物理攻撃を行います。 応用としては、牽制として、風魔法で、斬撃強化、炎魔法で、剣に炎を纏わせて鎧を溶かすほどの火力で焼き切るとか、そんな感じですかね。逆に杖に物理付与で近接攻撃とかもできますかね〜。」

と、ゆるく流暢に答えていく。

「実践した方が早いですね! 」

と閃がいうので外に出て、剣に炎を纏わせて、

「かかって来てください。修理費こちらで行います。」


と言って向かってきた剣士一人の剣を溶かして薙ぎ払う。二人目の魔法使いは風魔法で引き寄せて杖ごと切り刻んでしまった。


「こんな感じでしょうか。多分先の弾丸も防ぐことができるかもしれません。」

と矛盾合戦になりそうな気がしてやまない言葉を言う。

「では、国に戻りますね」

と言って、

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彼氏と一緒の学校に行けたけど、私と共に退学危機。なので心中して転生します。 碧井詩杏 @4an_seisankari

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