エピローグ-恋は永遠に

神林の告白から5年後、自分はある結婚式に呼ばれました。そこには一緒に新潟に行った3人もいました。


「神林結婚するの早すぎん?俺らまだ21だぜ?ってか結婚相手かなりの美人らしいぜ。」


「...まじ?」


そんな中、会場にアナウンスがかかりました。


「ここで新郎新婦の紹介です。新郎、神林レン。新婦、椎名咲希。」


会場全体が拍手に包まれます。無論、自分たちも拍手をします。そんな中、白木が口を開きます。


「...流石だな。あの頃から恋が続いていたなんてな。」


「あぁ。感動だな。」


すると神林が自分達の元に来ました。


「来てくれてありがとうな。」


「お前が結婚するなんてな。いつから付き合ってたんだ?」


自分は答えが分かりきった質問をあえて聞きます。


「5年前新潟に花火見に行ったって話したの覚えているか?その時花火見に行ったんじゃなくてSNS出会いたいって子がいたから行ったら咲希だったってわけ。」


期待通りの答えでした。


「そうか。咲希の事幸せにしてやれよ?」


「あぁ。絶対するさ。」


優しくとも力強い答えでした。



こうして無事結婚式は終わりました。


その帰り道、 松川が口を開きます。


「結婚式初めてだったから緊張したな。」


「そうだな。自分は神林のカッコいい姿を見れて収穫あったと思うよ。」


そんなことを話していたら、歩道橋の上で一組のカップルが目に入りました。それを見て白木が誰にも聞こえない声で呟きました。


「奏、彼氏出来たんだな。おめでとう。」


「なんか言ったか?」


「いやなんでもない。」


自分は特に気になりませんでした。しかし白木が見たカップルは、手を繋いでいた、小湊と黒羽根先輩なのでした。




𝑒𝑛𝑑

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花火が広がった夜空 しゅら @Kimeji

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