レウニオン

第7話 新たな冒険に向けて

　彼女との再会はまるで運命のようだった。東京の同窓会をきっかけに、遠く離れた巴里で再び出会うなんて奇跡的な瞬間だった。彼女の目には未来への希望と、過去への感謝が輝いていた。そして、その輝きは僕の心にも新たなエールを灯した。

「ありがとう、あなたの言葉で元気をもらった気がする」

　彼女は微笑みながらそう言った。それはまるで、彼女が見つめる未来に向かって進む決意を感じさせるものだった。

　巴里の夜はまだ続いていた。紅茶とケーキの余韻を胸に秘め、二人は新しい冒険への第一歩を踏み出した。彼女の手を引いて、巴里の街を歩く。夢を追い求める者たちの姿が、夜の光に照らされていた。

　ルーブル美術館、エトワール凱旋門、ノートルダム大聖堂。どこに行こうとも、彼女との出会いが新たなストーリーを紡ぎ出していく。彼女の夢と、それに共鳴するような僕の夢。それぞれの輝きが、巴里の夜空を彩っていく。

　巴里の大都会が差し出す手に、二人は未知の可能性を握りしめていく。彼女の小説の主人公のように、新たな冒険が待っていることを信じて……。