貞操逆転&男性希少世界に生まれた主人公の各種短編

抑止丸結子

第1話と言うか公開1作目 ある雑誌の切り抜き

名前隠して生活困窮者や虐待被害者や医療費の払えない子供とかを

搔っ攫って一方的にお世話とか治療して解放していたらばれて社会問題になったお話

プロットの更に試作品みたいな物。・・・なのか???


(プロの執筆家でも何でも無くてただの読者側の人間の妄想の結晶なので

 なにか問題があった時はやんわりと教えてください。アホ死ねみたいな感じの

 朝〇龍さん的コミュニケーションを取られると簡単に死んでしまいます^q^)


・貞操逆転世界

・男性希少世界

 のお話ですよ。この物語はフィクションです。創作だからね!

後世の歴史家目線で書いたつもりです。

細かい部分は妄想で保管してね。得意でしょ?








~はじまりはじまり~




主人公は商人と軍人の家系のハイブリットである。

何もかも中途半端の器用貧乏だが良く言い換えれば莫大な範囲の知識を有する天才。

顔はそこまで美形では無いが磨くと光るタイプだと自分では気づいて無い様だ。

人懐っこい性格と強い好奇心が災いして最終的に本件を引き起こした。


本人は何かしらの分野の最深部まで到達できない代わりに

知識欲から来る情報収集力の結果、大多数の入り口は把握している上

性格的にも社交性が強く、各種関係者との折衝に長けていた。

その結果、母や姉の姿を見てあこがれた軍人への道は

男がなるものでは無いと散々に言われ、また試験にも落ちた為諦めたが

(実際は家族が非合法な手段で全力を持って阻止していたとの証言がある)

軍事関連企業へ就職し経験を積んだ後独立し一定の成功を収める。


元々質素な生活が基本で、趣味にだけ打ち込む時にお金を使う性格であった為

その頃には個人としては男性としてもかなりの資産家となっていた。


主人公はある時ニュースサイトで資産運用についての記事を読んでいた所

関連記事として何故か出てきた記事を読み、悲しい感情が湧き出てきた様であった。


男性至上主義とされている現代の社会構造の歪さに疑問を抱いたり、孤独による悲しい結末の事件のニュースを見ては何とか力になれないかと考えた結果、民間軍事会社(M社)と福祉公社(F社)を設立しそれぞれの会社で利益を出しつつ自国の弱点も補えれば良いとの考えから諜報能力に長けた人材の育成を民間軍事会社では行う事にしたのだが、ここで更に余計な考えを思いついたのが本当に良くなかった。


大大和おおやまと(自国)の法律上、希少な男性を保護し国民の“繁殖”妊娠・出産を優先する為

必要以上の補助を女性には行っておらず、男性もその地位に胡坐をかく人間が

決して少なくは無かった為に悲しい運命をたどる女性が多かった。


優秀な家令により、幼少期にはそういった情報をあまり取り入れては居なかった主人公だがある程度年齢が進み自由に様々な事を知り、そして行動できる様になった事で

日々の生活にも困る人や病気なのに治療できずに困っている女性を対象に

無料で食堂を解放したり治療できる設備を提供する様に環境を整えていった。

整えて行ってしまった。


が、男性至上主義を掲げている世情の為か、利用者は多くなく、むしろ少なかった。

男性は手厚く保護し、男性から施しを受けるなどもっての外と言う空気感が世間にはあるのだが、それは男性に決して伝わらない様に世間全体で女性側が努力してしまっていた為に起きたミスマッチだった。


そんなはずは無いと家令の目を盗み(実際には把握されていたが)

検閲されていない情報を目にした所、大きなショックを受ける。

自分はこんなに大切にされているのに、大切にしてくれている人達が大切にされないのは本当におかしい。

そんな思いがある種の怒りへと変質し、秘密裏にM社、F社へそれぞれ

今回の事件の全容となる指示を出し、実行に移された。

結論から言えば筆者から見て結果はともかく過程には犯罪行為が明確に含まれている為、通常男性からの要望とは言え応える人間は多くないはずだが、主人公の傍に幼少期から寄り添って来た側近も多かったが為に忠誠心や本物の愛が引き起こしたある意味での悲しい事件である。


計画は順調に進んだが、想像以上に対応が必要な案件が多く、困難を極めた。

だが、微量ではあるが死亡率の低下が見られ行政担当者が首をかしげる状況に繋がった。

本来このような事があると逆に行政側は予算を絞るケースが殆どなので

やるべきはこの様な非合法手段では無かったのだが、やろうとしても

男性の趣味と捉えられる事が殆どで、まともに応対して貰える事はまず無かった。

その結果が今回の悲劇もとい歴史上の大事件につながった。


1年と少しを過ぎた頃、名前も無い何かを崇める謎の宗教が存在すると

特定の界隈で話題になり、公安局が調査に乗り出した所

おとり捜査の過程で主人公の名前や行動が明るみになり、即通報・即逮捕となる。


逮捕された際、主人公は一切抵抗せず、責任はすべて自分にあると主張。

取り調べでは嘘偽りなく本心を話し、国防面でも諜報部門の強化につながればと思い

自分の意志を押し通してやっていたと供述した。


なお、一時的に抑留もされるが留置した警察署が暴動で破壊されかねず、文字通り署の周りが黒山の人だかりとなり、機動隊の規制でも明らかにこれ以上は対応不可能と判断され多方面からの要請(陳情もとい武力的な脅迫も含む)もあり即日どころか即時に近い形で釈放された。


その後、時の首相(珍しく優秀な人物)が「男性をたった一人すら守れない自らみずからの情けなさ、至らなさを強く認識しており政治家としても個人としても本件は人生最大の失点だと認識している。辞任は当然と思うが、現時点で即辞任したとしても国政に混乱をもたらす結果が明らかであり、進退については時期を見計らい決定を下したい」と語った。


話がこの程度で済めばよかったのだが、主人公とその家系が軍関係に関わっていたのが良くなかった。本当にまずかった。


国防軍で本件に呼応し原隊より離反した軍人が多数おり、その上かつての226事件と異なり、陸海空全軍種の一部で連携し、近隣の一部同盟国軍部隊まで呼応した前代未聞の大事件となり、後に事件の発生した地域から東京革命未遂事件と呼ばれる事となった。

また、本事件後慈善活動が活性化した為、東京寄付革命とも呼ばれる事もある。


本件の当時の内情について関係各所は口を揃えて否定しているが、将軍家は蜂起した反乱軍(事件名に応じ以下革命軍とする)から提示された将軍家の権利を主人公へ委譲し、その命身体から財産国家に至るまで全てを主人公へ引き渡すべしとされた通知に対し、「事ここに至ってはやむなし。江戸城の上段の間に座る資格は力無き者にあらず。」と答えたと当時の将軍庁関係者の証言があったとされているが、関係省庁は本件に対し、そのような事実は無いと明確に否定をしている。

が、現在一般的にはこのやりとりは事実であろうと判断されている。


また、革命に呼応し活動した人物の中には休暇中や退役後の軍人・傷痍軍人も含まれており、密かに又は外部受託業者として製造・修理等をしていた兵器を運用して小部隊を編成し、警察・通信機関等関係各所を襲撃した。

死者こそ奇跡的に出てはいないが負傷者や重傷者が大量に出るほど激しい応報と本格的な行動であった為に一時海外では大大和おおやまとで積極的な慈善活動を行っていた著名人の男性が不当に拘束され、その結果国内で革命・内戦が勃発したと報道されていた。


この報道は筆者からみれば同意できる報道だが、繰り返す通り関係各省庁や本人は一連の報道を否定している。


しかし、当時の航空管制履歴や航海管制履歴を見ると明らかに戦時下、それも局地戦では無く総力戦時の統制体制となっており、横須賀からは停泊中だったはずの大大和おおやまと帝国海軍第一機動艦隊の旗艦大和と思われる艦船が他の“揚陸艇や護衛艦にしては巨大な艦艇”を多数随伴して急ぎ足に出航していた。

即応にも程がある行動の結果、乗艦し損なった乗組員が岸壁で膝を付いて悔しがっていたとの証言もあるが、こちらも確証は得られていない。


呉に停泊し小規模な改装中であった武蔵とその護衛隊群においても離反の可能性ありとの報があり、こちらは憲兵隊との応報が激しく出航こそ無かったが明らかに常識を逸した状況であったとされている。


横須賀では一連の光景を偶然目撃したSNSの利用者が観艦式と勘違いして写真をアップロードしたところ、後にアカウントもろとも消去されており、撮影者のその後の動向等は不明である。

呉では特別訓練中との告示がされていたが、演習で聞く砲声よりも迫力のある音が多く聞こえ、明らかに異様だったと匿名を条件に取材へ応じた近隣住民は語る。


同盟国の米国、韓国、台湾でも同様に一部軍に不可解な動きがありSNS上の噂で真偽不明ではあるが北米のミサイルサイロで突如本格的な訓練が開始されたとの報道もある。

前述の件と同様にアカウントごと投稿は消えているが、戦略ミサイル打撃群の関係者と思われるアカウントが休暇中だったのに引き戻されてたまらなかったと愚痴をこぼしている発信等が見られた。


これらを見た専門家は、米国は最悪の場合本気で局地どころでは無く、戦略核兵器までの運用を視野に入れてた可能性が高く、有罪の適用は言うまでもなく、法廷へ出廷される時点でも論外で万が一男性が多少でも害された場合、即時各種条約を放棄し大大和は宣戦布告されていた可能性が否定できないとしている。


一つの街を消滅させて脅迫してでも、交戦するとしても主人公を何とかして救おうとしていたと言う事だと思われるが、真偽を確かめる術はない。


前述の専門家は、先の回答に合わせて実際の所核兵器まで運用するメリットはほぼ無く、大げさないわゆる“盛った”噂話では無いかとも語る。


一方、特定の米紙によると米大統領の怒りは凄まじく、一部海兵隊や日本近海の空母打撃群も東京湾周辺へ進出していた可能性、そして戦略爆撃機軍は当然の事、戦闘衛星群も全て実戦稼働状況にあった可能性が非常に高いとの事であった。

記録上、DEFCON1は現在も発動されていないとされているが、当時は情報統制されていただけで局所的ではあるが事実上DEFCON1または更に進んだ戦時体制にあったと推測されている。


なお、当時韓国は実戦配備が進み始めた段階の戦闘衛星や予算制限により運用に苦慮していたはずの正規空母を主力とする空母打撃群の出航と各種輸送船の出航および民間船舶の一部の徴発が確認されており、こちらでも状況を把握していた可能性が高いとされている。

当時の韓国政府大統領は本件について「大大和国内の事件と認識しており、交戦状態には何ら至っていない。各軍部隊が呼応して稼働していたのは定時演習に加えて緊急時の対応にも備えた特定のもので、詳細については防秘の為公開ができない」と説明した。


会見の終わり、大統領は暫くうつむき黙った後に「友人を見捨てる事は出来なかった」と小さく述べて会見を後にした。

当然同席していたマスコミからは凄まじい声が上がったがその後は一切口を開かずに退席し、会見を終了した。


台湾においても前述の様に同様の動きがみられるが、こちらは友軍との合同演習とのみ発表があり、大多数の国民も“空気を読んだ”のか非難や疑問の声は殆ど聞こえて来なかった。


この様な真偽不明な情報と筆者が実際に裏取りした情報が織り交ざっている状況ではあるものの、本事件の翌年、警察庁予算および防衛予算が前年比の倍額以上が形状されており明らかに異常であった。

当然であるが理由もなしにこの様な予算編成が可決される理由は一つも無い為、何かしらの“必要”があり装備に損失が出た結果のものと考えれば納得が行く。



現代でも謎に包まれた部分の多い東京革命未遂事件、または東京寄付革命だが、一つだけはっきりしている事は本事件後、ただの種馬として扱われていた男性の地位と新しい命を生み出すための道具としてしか見られていなかったあまりにも悲しい社会構造が見直される切っ掛けとなった、と言う事である。


現在も情報規制対象の事件の為、筆者が今後執筆を続けられるかは不明確であるが

勇気をもって世間に一石を投じた主人公に賛辞を贈ると共にここに私が取材の過程で知りえた情報を掲載した。



文責:■■■■■



・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・・





当該文章の閲覧および発行は禁止された。

以後管理権限は公安局に移譲される。

執筆者は処理執行対象となり将紀2683年11月12日現在対処完了である。

情報源についても全て特定が完了している。各位引き続き対処されたし。

本件は甲種処理項目として分類される。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る