第2話と言うか公開2作目 魂の変遷

何とかもおだてれば木に登る、と言う言葉をどこかで聞いた気がしますが、まさか自分がそれを体現と言うか体験?するとは思いませんでした。

あと通知にランキングが上がりましたとか表示が出てきて腰を抜かしました。

今から新しい下着を用意しなければなりません。


私は常々クリエイターさん(何かを作ってる人)はおだてると木に登るどころか成層圏突破して宇宙に進出したり火星をテラフォーミングしたり火星人のパートナーを連れて帰ってきたり大マゼラン星雲へ行ってコ〇モクリーナー持って帰ってきたりする事が稀に良くある(矛盾)から何でも良いのでとにかく褒め続けるのが良いとして&言っているのですが割と正解であったと思います。


何が言いたいかと言うと妄想の塊の2個目を投稿する気になりました(妄想が捗りました)ので投稿します。

(諸般の事情と言うか下記の事情により2話構成に分けています。2-3話で1つの物語を想定しています。1話目と同一の物語のお話です。)


ただ自分で書いてみてより理解が深まったのですが、矛盾を消すと言うか整合性を取るのがとにかく難しいですね。


実は遥か昔にテレビゲームの製作用授業の一環でシナリオ制作について指導を受けてはいたのですが、そんな前の事覚えてるはずもなく現在はリンゴを見て「ばなな」と答えるような知識で何とか書き続けています。


そんな稚拙な当作ですが、少しでもお愉しみ頂ければ幸いです。







※当話には精神的な病気・介護についての描写が一部あります。

※それに伴い登場人物が死亡する描写が含まれています。


※治療中の方や過去に罹患された方、ケア中の方はご覧頂く事を全くお勧めしません。

 回覧はお止めください。

※ご覧いただく場合は少なくとも次話まで飛ばして頂く事を強くお勧めします。


上記の理由から本来は1話に纏めたかったのですが2話に分割しております。

後半は後日投稿します。(プロット?は完成済みなので現在細部を執筆中)


































~はじまりはじまり~





読者諸氏は0歳から3歳頃までの事を覚えているだろうか。

恐らく覚えている人は多くないであろうし、覚えていたとしてもその記憶は断片的な物であると思う。


この物語の主人公も同じで、3歳を過ぎ4歳を目前に控えるまでは殆ど自身の記憶が無く、ただ無邪気に過ごしていた。


普通の人間と違ったのは3歳と半ばを過ぎた頃で、幼少期健忘(幼い頃の記憶は定着し辛い現象)が減るにつれて、様々な事を記憶し始め、また「思い出して」行った。


主人公はいわゆる“人生2回目”の人間であった。

前世ではそれなりに裕福な中流家庭に生まれたが、両親が事業に失敗し金銭的に困窮した事から義務教育以降に進学できず、中学卒業をもって社会人として働くに至った。


おとなしめ、そして控えめな(人見知りに限りなく近い)性格ゆえに暫くはデスクワークを主たる業務として行う会社で働いていたのだが、いつまでも人付き合いが苦手なままではいけないと思い立ち、人と直接関りを持つ接客業へと転身した。

当初は現場に馴染み楽しく働いていたが、会社の経営方針が時代に合わせて変化した事でいわゆるブラック企業化が進んでしまい、精神的に負担を強いられる事が多くなってきた。

それでも仕事を続けられていたのは人と直接対話する事が予想外に楽しい事だからであった。

主人公が人見知りに限りなく近い控えめな性格だったのは、単純に経験の不足とお互いを理解しつつ会話できる相手が少なかったからで(金銭的に困窮した家庭の子供が通う学校は残念ながら相応に荒れていた)適切な形で経験を積み、応対できるようになれば決して人と関わる事ができない様な人間では無かった。


それ故、長く仕事を続ける事は出来ていたのだが・・・


悪い事は重なるもので、両親が揃って介護の必要な状況に陥ってしまった。

更に中途半端に多少の財産があったせいで、詐欺師に目を付けられ悪意のある商品を売りつけられてしまい、その問題の解決に当たらなければならない等精神的な負担が増えて行った。


最終的に主人公は精神的な病気を発症してしまい、病状が寛解・治癒する事無く障碍者となってしまう。

仕事を続ける事が出来なくなり、自身が働く事で解決していた金銭的な問題も解決が出来なくなってしまった。


その様な状況の中、自身の事を正常に判断できなくなった両親からは罵声を浴びせられ、ギリギリ在籍できていた会社からは詐病を疑われ追い詰められていった。


唯一頼れると信じて掛かった病院の医師も、気づけば数年ずっと同じことを口にしていた。


「次はいつお越しになりますか?」


医者に掛かれば病気が治ると信じて居たが、実際は診察料等のカモにされていただけで何一つ問題は解決していなかった。


これらの状況に気付いた主人公は、服薬の影響もあり好きだった車の運転も出来ず、自分は一体何の為に生きているのだろう?と思う事が多くなっていった。

精神的にも当然不安定になる事が増え、発作的に無意味な買い物や他人に強く当たる事が増えて行った。

当然個人的な人付き合いも減り、また借入金がさらに増えた事で督促の連絡が止まなくなり、擦り切れた精神は更に細く削れていった。


本来であれば行政等が介入して問題解決に当たるべき状況だったのであろうが、行政の対応力にも限界があり、主人公の様にある程度自身で行動できる国民まで保護できる様な状況にはなかった。


その為、主人公の一度目の物語は黄色い点字ブロックを跨ぎ、鉄のレールへと倒れこむ情景を見て終える事となる。


どこにでもある、だが誰かが手を差し伸べれば少しでも結果が変わったかも知れない“ありふれた話”であった。


だが、この魂はありふれた話で終わらなかった。


輪廻転生と言う言葉があるが、まさにその輪廻が巡り、主人公は次に生きるべき場所へと生まれ落ちた。


場所が変われば人が変わるとはよく言ったものであるが、この物語はまさにそれを体現したものである。


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