第2話

 暗い暗い空間にいる。感覚はなく、夢の中にいる気分だ。

ここの空間は凄く心地が良いものだ。しかし、なぜだか無性に不安にもなってくる。

俺は、なんでこんなとこにいるのだろうか?そんな疑問を覚えながら暗闇の空間を歩いていると、1つの扉が目の前に見えた。

 普段なら確実に開けないであろう、その扉のノブに手をかけた。


扉を開けた先は、先ほどとは打って変わり明るい空間が広がっていた。

そこでは、日の光のようなもので照らされており暖かい空間であった。先ほどまでの不安感はなく、落ち着く感じがした。

少し歩き続けていると、見覚えのある少女がそこに立っていた。

その少女は、俺を見るとニヤリと笑いながら近づいてきた。

俺の前までやってきた少女は、口を開いてこう言った。

「私はお前で、お前は私だ」

何を言っているのかよくわからないと思い口を動かそうとしたが、口がうまく動かない。それを察してなのか少女は、クスクスと笑っている。

「お前がまだ、私をうまく認識できていないということだ。まぁ、これからは一心同体だ。仲良くやろうじゃないか?」

そう言って言った少女は、ため息をつき「時間か」と呟くと、俺はまた意識を失うのであった。

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フェアリーソウル @hinahinata

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