第2話
暗い暗い空間にいる。感覚はなく、夢の中にいる気分だ。
ここの空間は凄く心地が良いものだ。しかし、なぜだか無性に不安にもなってくる。
俺は、なんでこんなとこにいるのだろうか?そんな疑問を覚えながら暗闇の空間を歩いていると、1つの扉が目の前に見えた。
普段なら確実に開けないであろう、その扉のノブに手をかけた。
扉を開けた先は、先ほどとは打って変わり明るい空間が広がっていた。
そこでは、日の光のようなもので照らされており暖かい空間であった。先ほどまでの不安感はなく、落ち着く感じがした。
少し歩き続けていると、見覚えのある少女がそこに立っていた。
その少女は、俺を見るとニヤリと笑いながら近づいてきた。
俺の前までやってきた少女は、口を開いてこう言った。
「私はお前で、お前は私だ」
何を言っているのかよくわからないと思い口を動かそうとしたが、口がうまく動かない。それを察してなのか少女は、クスクスと笑っている。
「お前がまだ、私をうまく認識できていないということだ。まぁ、これからは一心同体だ。仲良くやろうじゃないか?」
そう言って言った少女は、ため息をつき「時間か」と呟くと、俺はまた意識を失うのであった。
フェアリーソウル @hinahinata
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。フェアリーソウルの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます