見つめ続けてそして

ハル

駆けて

湖の水は静かに揺れ動く

キミの姿を映してる

優しく揺れる君の瞳は水面のものか

キミの想いか


風が吹き波が立つと

君の姿は忽ち揺らめき消えてしまう

地表の水は変わりやすい

恋心も似ている


季節によって湖の色や温度は変われども

君の姿は変わらずに美しく輝く


雲のある日は水面からは色が消え

君の姿は私の瞳の中にしか映らない


だが、それでいい それでいい……

キミの姿はもう誰にも奪われずに済む


私だけのキミでいてくれ!

湖に映るよりも美しいキミを私の隣でと……


見つめ続けるのはやめて 私は駆け出した……

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見つめ続けてそして ハル @sryder_3_4

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