Jリーグ残り3節 浦和レッズ優勝の可能性は・・・

武藤勇城

↓本編はこちらです↓

Jリーグ残り3節 浦和レッズ優勝の可能性は・・・

 2023年のサッカーJリーグも、いよいよ大詰めです。


 2023年11月11日 (土曜日) 現在。今週末、本日~明日のJリーグ第32節試合前の段階で、優勝は上位3チームに、降格は下位5チームに絞られています。優勝するのが1チームなのは当たり前の話ですが、来シーズンからJ1のチーム数が2チーム増え、20チームになる都合により、今年は降格するのも1チームだけです。J2から3チームが昇格し、逆にJ1からは1チームだけが降格するのです。毎年行われているJ1・J2の入れ替え戦もありません。(入れ替え戦の代わりに、J2の3位から6位の4チームによる昇格戦が行われます)

 この降格、及び昇格に関する話は置いておきまして。今回は、残り3試合で優勝の可能性があるチームの話です。そう! 我らが浦和レッズも、この可能性のある3チームに入っているのです! 今回は、浦和レッズの優勝の可能性について、考えてみようと思います!



 その前に、以前、自分が2023シーズンを予想した作品があります。(以下)

「サッカーコラム 2023年の浦和レッズについて」

「サッカーコラム Jリーグ30周年を終えて 3、歴代、及び今シーズンの浦和レッズ」


 作品URLは作品説明欄に記載しておきますので、全文・詳細はそちらをご確認頂くとしまして。ここでは、浦和レッズの戦力評価部分のみ抜き出しておきます。


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※A > B+ > B > B- > C の5段階評価


GK ・・・ A評価

SB ・・・ B+評価

CB ・・・ B+評価

守備 ・・・ A評価 (西川A、酒井A、ホイブラーテンB、ショルツA、明本B-)


守備的MF ・・・ B評価

攻撃的MF ・・・ B評価

中盤 ・・・ B-評価 (伊藤B+、岩尾C、モーベルグB、大久保B-、小泉B-)


FW ・・・ B-評価 (興梠B-)


総合評価 ・・・ B評価

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 この評価を行ったのは、2023シーズン開幕直後、数試合を消化した時点でした。そこからモーベルグが抜けて(レンタル移籍)、カンテ (や、ほぼ試合に出場していない元日本代表の中島翔哉ら) が新加入したのが、浦和レッズの現戦力です。当初、守備はJリーグ屈指の戦力であるものの、攻撃陣には大きな不安があり、最終的にはリーグ中位辺りに落ち着くのではないか、という予想をしました。しかし新加入カンテの活躍などもあり、シーズン最終盤の現在、予想よりずっと上の順位におり、優勝争いの一角に加わっています。



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(2023年11月11日、Jリーグ第32節、試合開始前の段階での順位)

ヴィッセル神戸

1位 31試合18勝8引き分け5敗 勝ち点62 55得点27失点+28


横浜Fマリノス

2位 31試合18勝6引き分け7敗 勝ち点60 60得点37失点+23


浦和レッズ

3位 31試合14勝12引き分け5敗 勝ち点54 37得点22失点+15


(同じく得点ランキング)

1位 21得点

大迫勇也 ヴィッセル神戸

アンデルソン・ロペス 横浜Fマリノス


3位 14得点

キャスパー・ユンカー 名古屋グランパス

ディエゴ・オリヴェイラ FC東京


5位 13得点

鈴木優磨 鹿島アントラーズ


19位 7得点

ホセ・カンテ 浦和レッズ

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 現在勝ち点54の浦和レッズは、残り3試合で3連勝すれば勝ち点63になります。その間、1位のヴィッセル神戸が勝ち点を1も得られず、3連敗すれば、浦和レッズが逆転します。残り3節の中で、ヴィッセル神戸が勝ち点1を得た場合、浦和レッズが3連勝しても勝ち点63で並び、恐らく得失点差でヴィッセル神戸が上回ります。ヴィッセル神戸が勝ち点2以上を得た場合、浦和レッズの逆転優勝の可能性は消滅します。気になる上位3チームの残り3節の対戦カードは、以下の通りです。



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11月12日 日曜日

浦和レッズ 対 ヴィッセル神戸

横浜Fマリノス 対 セレッソ大阪


11月24日 金曜日

横浜Fマリノス 対 アルビレックス新潟

11月25日 土曜日

浦和レッズ 対 アビスパ福岡

ヴィッセル神戸 対 名古屋グランパス



12月3日 日曜日 (最終節は全試合一斉キックオフ)

コンサドーレ札幌 対 浦和レッズ

ガンバ大阪 対 ヴィッセル神戸

京都サンガ 対 横浜Fマリノス

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 明日、11月12日のヴィッセル神戸との直接対戦が、一つの山場になるでしょう。浦和レッズとしては、ここは勝つしかありません。(直接対決ではなくとも勝つしかないわけですがw)この明日の試合以外には、残り3節で上位陣同士の直接対決はありません。


 残り3節での対戦カードは置いておきまして、ここまでの各チームの成績を基に、単純計算した「浦和レッズの優勝の確率 (優勝確率)」を計算してみたいと思います。もちろん、対戦相手によって勝率は変わるのですが、計算も難しくなりますし、その点はこの際考慮しないという意味です。


 先述のように、浦和レッズは3連勝する以外に道はありません。ここまでの浦和レッズは、31試合14勝12引き分け5敗、勝率は14/31、約45.16パーセントです。単純計算しますと、3連勝する可能性は14/31×14/31×14/31、2744/29791になります。約9.21パーセント、1割未満になります。


 浦和レッズが3連勝すると仮定した場合、必然的にヴィッセル神戸との直接対決で勝利を収めたという結果になります。つまり、ヴィッセル神戸が残り2試合で2連敗する確率を計算すれば良いというわけです。ここまでのヴィッセル神戸は、31試合18勝8引き分け5敗、敗戦確率は5/31、約16.12パーセントです。単純計算して、2連敗する確率は5/31×5/31、25/961になります。約2.6パーセントです。

 浦和レッズが3連勝して、かつヴィッセル神戸が2連敗する確率は、2744/29791×25/961、68600/28629151です。約0.23パーセントになります。


 この時点で割と天文学的な確率ではありますが、浦和レッズが仮にヴィッセル神戸を上回ったとしても、2位の横浜Fマリノスがいます。横浜Fマリノスがそれ以上の勝ち点になった場合、やはり浦和レッズの優勝の目が消えてしまいます。横浜Fマリノスは現時点での勝ち点が60ですので、1勝した時点で勝ち点63、浦和が3連勝した場合の勝ち点に並び、得失点でも恐らく横浜Fマリノスが上になりますので、浦和レッズの優勝の目がなくなります。また、横浜Fマリノスが3引き分けだった場合にも、同様に勝ち点63になり、浦和の優勝は消えます。つまり、残り3節で横浜Fマリノスが2引き分け1敗以下の成績になる確率を計算すれば良いわけです。

 まず1敗はしなければいけないので、確率が7/31、約22.58パーセントです。残り2試合が引き分け以下の確率は、13/31×13/31、169/961、約17.58パーセントです。これを掛け合わせて、1183/29791、約3.97パーセントになります。

 これを先の「浦和レッズが3連勝して、かつヴィッセル神戸が2連敗する確率」と掛け合わせますので、68600/28629151×1183/29791、81153800/852891037441です。約0.00951パーセント。まさに「万に一つ」といったところです。


 残り3節。浦和レッズの奇跡の大逆転優勝はあるでしょうか。まずは明日の1位ヴィッセル神戸 対 浦和レッズの大一番。刮目して見たいと思います。

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