ナメられっぱなしの物書き達よ、時は来た!本作を読み復讐へと立ち上がれ!

本作こそは、
まさにカクヨムより発せられし希望の光である。
その光こそは、
暗雲に覆われ汚染と腐敗が進み衰退しつつあるネット小説界を照らし、
邪悪なる者たちを退け討ち滅ぼすであろう。

……とまぁ、シュールストレミングもかくやのクサい芝居はこのくらいにして、
冷静なレビューをさせて頂きたい。

『閲覧数が伸びない』
『作品の人気が出ず、読まれない』
『明らかに読者にナメられている』

……小説に限らず、
創作活動に勤しむ者
即ち創作屋を長きに渡り苛むこれらの悩みは、

或いはヒナプロジェクトや文科省、
YostarやCygamesといった黒幕らが勿論元凶ではあるのだが、
然しだからといって創作屋各個人の独力では全く解決のしようがない問題かというとそうでもなく、
視点の切り替えや地道な努力によってある程度解決しうるものである……

本作はそんな、創作屋なら誰もが認知していて、
けれどその大勢がついうっかり失念しがちな"当たり前のこと"を再び学ばせてくれる、
洗練され、完成された"カクヨムでの創作活動の教本"である。

書かれている内容は何れも分かりやすいのだが、
同時に作者の方もまた、
元々は読者に軽んじられる、
才能や実力に評価が伴わない不遇作家であらせられた過去を持つが故なのであろう、
全体を通して不遇作家へ丁寧な姿勢で寄り添い励ますかのように書かれており、
読むだけで不思議と活力や希望が湧いてくる。
読み始めるまでは『こんなものがなんだ。どうせ自分なんて』と思っていても、読み終える頃には『そうだ。自分だってやれるんだ、やってやるぞ。奴らに復讐してやるんだ!』と、
意気揚々と筆を執ることができるであろう。

努力が必ず報われるとは限らない。
なれど成功したものは例外なく努力している。
もし努力が無駄だと思うなら、
どんな努力が最適か検討もつかないなら、
本作を読むことで大まかな道筋を見出だせるであろう。

凄まじく、お勧めである。