第3話ぬいぐるみの世界にも色々…!?

「僕と時桜がいるこの世界のことを、

トイアミューズメントワールドと言うんだ。

略すとトイアミュって言うんだけど…」

たろうは僕の顔色を伺いながら話をした。


「なんだか、漫画とかアニメとか本とかで

出てきそうだけど…しかもトイアミュって

略すのか」

僕はまだ理解が追いついていないので、整理するのに時間がかかりそうだ。


「この世界はちゃんと存在していて、地球の

真ん中のマグマの゙近くにこの世界はあるんだ。

…時桜ついて来ているか?」

たろうは少し心配そうに言った。


トイアミュっていう世界がここなんだよな…


「で、この世界は

砂国(すなぐに)と水国(みずぐに)と

土国(つちぐに)と3つの国が存在し、

協力して生活をしている。」

たろうは僕の顔色をまた伺いながら話をした。

理解できているか確認してくれているのが

わかった。


「結構この世界は広いな…思った以上に。」

まだ僕は理解できている…はずだ。


「でも…」

たろうは、突然悲しそうな様子で

僕の服の裾を掴んだ。


「どうしたんだよ?なんかあったのか?」

たろうが悲しむなんて一体なにが…


「実は最近、土国を侵略しようとするやつが急に

出てきたんだ、そいつはデビルパンサーって

いうやつだ。そいつが今、土国を破壊して

城を作ろうとしているみたいなんだ。」

たろうは今にも泣きそうな声で言った。


「そいつは強いのか…?」

僕はつばをゴクンと飲み込んだ。


「強いよ…誰も手出しできないんだよ…僕を…

僕たちを助けてくれ!!時桜!!」

たろうは、ぐっと僕の裾を力強く握り締めた。


たろうが今困っている。

そして、僕に助けを求めている。


昔…たろうには、沢山お世話になった。

僕が淋しいときも、受験の時もずっと一緒で

見守ってくれていた。


心が辛いときに、

ぎゅっと抱きしめると安心感に包まれ、僕は何度も救われた。


この恩を返せるのは今だ…!!


「わかった!たろう!僕が君を助けるよ!」

僕は力強く言った。


「僕ならきっとできる!!土国を救う!!」

僕はこのトイアミュを救える!!

できるぞ!自分!


「ありがとう!!!」

たろうはとても嬉しいそうに、

僕をぎゅっと抱きしめて包みこんだ。




こうして、

僕はトイアミュを救うことを約束した。


ここからが本番だ。

今から始まるこれからの世界は一体どんなものが広がっているんだろう。

ワクワクとドキドキは止まらない。


さあ、今から走り出すぞ!!

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ぬいぐるみによるゆめの世界へようこそ!? natumikan @natumikan1225

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