そして
「御崎くんてどこ行ったんだろうね」
「さぁ…後で聞いてみる」
「女の子と約束かな?」
「気になる?」
「なんか意味深じゃない?こんな時間からなんて…」
「確かに…」
を話す
ドキドキした鼓動…バレてないかな…
その時俺のスマホが鳴る…ユウだ
「LINEだ」
「誰?」
「御崎だ」
頑張れよ、カズ
後で報告待ってる
「なんて?」
「いや…別に…、間違ったのかな」
あいつ…俺に気を使って…
つか、ならさ…空気読め、LINE今するなって、馬鹿…
「ふうん、そっか」
簡単に遠藤が納得してくてれて、胸を撫で下ろす
あいつに俺遠藤のこと言ってないのに…
バレバレってことか?
「南くんはさ、好きな人いる?」
「え…?」
心臓の鼓動が倍に…
「いるっていうか…その…どうして?」
なんて言えば…今の俺余裕ないから…
馬鹿、そんなこときたら…あー
「私南くん好きなんだよね」
結構すらっと遠藤は俺に言った
俺の方がヘタレだろ…
男前…だな、遠藤
「好きな人って私?違うのかな…」
つか、遠藤にもバレバレ…どんだけ俺…
「違わない…正解…バレバレ?」
真っ赤な顔で相手にそう尋ねた
「バレバレでもないけど…私南くんのこと好きだから…
なんとなく…そうだったらなんて…」
「え、あ…マジで?」
俺格好悪い…どうせなら格好よく自分から告白したかったな
「マジって…こんなこと冗談で言えないよ」
「そうだよな」
しばらくの沈黙の中、俺は反省…
これで嫌われてもおかしくないぞ、絶対…
「付き合ってくれないかな?」
「…」
「ダメ?」
叔父さんの言葉が頭を過る…
付き合ったのバレたら…
でも、でも…好きだから…
遠藤のこと好きな女の子に告白されて
そんなことで断ることなんてできない…
「うん、付き合おう…でも…」
「でも?」
「俺、付き合うの家族から禁止されてるんだ、だから秘密になるけど」
「そうなの?厳しいね」
「だからLINEもそんな付き合うような感じのはできないけど」
その言葉に遠藤はしばらく考え…
そして振り切ったようににこりと微笑むと
「わかった、それでもいい、LINEなしで」
「御免ね」
「代わりにツイッターで話そう、ダイレクトメッセージで」
「うん」
お互いにアカウントを教え、フォローして…
「私こっちだから」
「大丈夫?」
「うん、すぐだし…ツイッターで話そうね」
「うん」
手を振って遠藤と別れた…
大丈夫かな…見つかったら…
いや、殺すって言っても殺せやしない…
それって犯罪だし…
俺は遠藤に告白された嬉しさと
叔父さんへの恐怖に板挟みになりながら
家路についた
いつかの君へ @rukarukakyasu
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