期待と不安
御崎悠は俺がマックに行った時は既に図書館に行ったあとで
図書館に俺が行くと手を振って近づいてきた
「遅かったね、カズ」
「ちょっと家でゴタゴタしてさ」
「あっちに座ってやろうよ」
ユウが窓際のテーブルを指差す
俺はちらりと遠藤に目を向ける
遠藤は小林なつみとどこに座ろうか迷っているようだ
「あっち?別にいいよ」
「そうだね」
小林と遠藤がこっちに来た
「ねぇ、ここいいかな?」
「小林…別にいいよ」
俺は即座にそう答えるが
にやけるのを抑えるのに必死だ…
ドキドキする…
俺の隣に小林、ユウの隣に遠藤
ユウは別に何も感じてないらしく普通に勉強を始めた
「ねぇ、ここわからないんだけど」
「ああ、ここ?…えっとね…」
遠藤にユウが数学の質問を受けて答えている…
さすが高村学園に行ってただけのことはある
すんなりと遠藤に教えてまた自分の勉強をしてる
俺もあまり気にしないようにして
勉強を進めていく
6時になった、そろそろ皆帰るようだ
俺も勉強道具を片付け始めた
「結構出来たね、」
遠藤もそう言うと荷物を持って立ち上がった。みな帰り支度をして外に出る。
「さて…ユウ…帰りどうする?自転車?」
「カズ、僕は寄るところがあるから、悪い…」
謎の笑顔でさっさと行ってしまった。
てっきり同じ方向に帰るから一緒に帰ろうと思ったが
唖然と御崎悠を見送る俺に後ろから透き通った声が聞こえた
「一緒に途中まで帰る?南くん」
遠藤美奈だ…
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