夜軸

@34ru

夜軸


絶望した。。

どこかの漫画の登場人物見たいな事を言ってることを自負しながらも私は心の中でそう叫んだ

時を遡ること2時間前、私と親友のカナはいつも通学する時に乗る電車の反対側の駅まで行って降りようというエモい大学生のSNSに感化されてその電車に乗ってしまった、そして降りてみるとそこは完全に山だった、街灯がひとつもなく民家にも光が灯ってない。さっきのが終電だったらしく私達は自分たちの弱さを痛感した、もちろんタクシーを呼べるお金なんてなく。明日は学校だ


なぜ、このような無防備で無意味な事をしようかと思ったかと言うと私たちは家庭環境が悪く家に居場所なんてないから一時の感情が背中を押してこの様な行動に出てしまったのだ。

するとカナはこう言った

『今から帰ってもギリギリ学校に間に合うよ、ほら!電車来ないから線路の上に乗って歩いて帰ろうよ。少し早い夏休みの冒険だね笑!』

そう言うカナを私はスキップをして追いかけた

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