第7話


あの出会いから2日たち私は、今書類仕事に追われていた。


あの申し込みからお父様

――陛下は何故だかご機嫌で、色々と便宜を計ってくれるようになった。


外出も制限なく二つ返事で了承される。色々と調べないと行けない所はまだまだあるけれど


今は与えられたと言うよりも、押し付けられているお父様の政務の見直しなどをして過ごす。目まぐるしい程に、仕事は来るけれど


ある程度信頼?なのかは分からないが、こうして私に仕事を見せてくれていることには変わりわない為少し張りきっていた。だけど


「そういえば、レニア?あの助けた親子はどうなっているかしら?」

「エリカさんとロナさんですか?今もあのタウンハウスで過ごしていますよ。姫様の言う通りにロナさんには勉学を教えられる先生を送って勉学に励んでいると聞いております。」

「なら一度、改めて挨拶に行かないとね。あの時はあんな服装だったから、正体を明かすことも出来なかったし、まぁでも手紙やその環境下で察しはするかもだけど」


そう言って私は、レニアに外出許可の書類を執事長に渡すように言う。


明日にでも行けたら行こうなどと思いながら私は今日の書類仕事を鼻歌交じりにこなすのだった。



それから色々とこなして行くうちにあっという間に3日分ありそうなの書類片付けて私は、あることを考えていた。


(私の行いがどんな影響を結ぶのか、それにあの時のお兄様の姿を見ていたら、なるべく早くにロナをこの王宮に来させてしまった方が身のためと、今後動くのに助かるかもしれないわ。だけど、ここに入れるにはある程度の身分じゃないと入れないし、どうしたものか。)


私はこの乙女ゲームの世界で正しくイレギュラーな存在、しかもお兄様もそうとなれば複数人転生者は存在するということを把握出来る。


お兄様の他の、攻略対象達を考えたらもしかしたら全員が転生者という可能性も考慮して動かないと、何が起きるのかも分からない。


それに私の後に多分お兄様は変わられたということは、私をトリガーに神とやらが送り込んだものと推測しても全然検討はつく。


それにその他の悪役令嬢達も、悲しい末路にしない為に私の出来る最前の選択肢を模索しないといけない、でもこの世界には魔法もそれを身に付ける手段も確立されているからゲームのようなコマンドでポイントを振る動作でやらなくて済む。


自らの力で、無限に成長を実感できる。だから私はこれからは強くなる為の特訓をしてその力の使い道をこの私が好きな世界とこの国の為に全力を尽くしてやり遂げなくては、そう思いながら、私は


「まずは、光の存在たる私の最推しロナをどうにかして伯爵ぐらいの元の養子にしてもらわないとその為には、ロナのお母さんのエリカさんに相談しないとね。」


そう言って、私は今日の仕事へと労いを込めてのんびりとすごすのだった。




   ◆    ◆    ◆




1日が経ち私は、馬車であの親子の為に改装してもらったタウンハウスに来ていた。


あの後、すぐに外出許可は下りてきてやはり便利だと思いながら、私はこの時までウキウキ気分だった。


「ねぇ、レニア今あの時の姿ではないけど、大丈夫よね?教えているとは思うのだけど、それでも萎縮してしまったらどうしましょうか?」

「大丈夫ですよミリア様、私はあれから2回ほどあっていますが、姫様がどんな姿でもきっと受け入れらせますよ。それにあの親子を助けた姫様が助けられたのですから、きっといつも通りに接してくれますとも。」


そう言って励ましてくれるレニアに私は


「そうよね、それにもしも他人行儀になっていても、私が説得してあの時のようにしてもらえば問題ないわよね。」


私は最悪の場合を想定しつつも、淡い期待を胸に主人公で私の推しにして世界の救世主となるロナちゃんの所に向かう。

しばらくしてそのタウンハウスにつき私は、親子がいるであろう場所に少し急ぎ足でなるべく早く向かう。



中に入ると何故かせっせと働いていたロナを見つけた。何故?とは思ったが私に気がついたのかトテトテと歩いてくるロナを見て、可愛いなと思いながらロナを待つ


「レニア様!!」


そう言って笑顔を見せながら駆け寄ってくるロナに私は、なんとも言えない気持ちに駆られて頬を緩めて声をかける。


「久しぶりねロナ元気にしていた?」

「はい!お陰様で、言葉遣いも習えるように色んな先生と仲良くなっています。それにレニア様が貸し与えてくれた場所なので精一杯頑張って恩返しをしたいので、今は猛特訓です。」


そう言って元気いっぱいに胸を張るロナを見ていると、ここに避難させておいて良かったと思える。そして


「そう言ってくれると、嬉しい。だけどそんなに畏まった喋り方をされると少し悲しくなってくるわ。だから以前のように私のことを知らなかった時のように接して、これは王女としての命令よ。」


そう言うと、驚いた顔をするがロナは満面の笑みを浮かべて、あの時あったように無邪気で天真爛漫と言った雰囲気になり話し始める。


「うん!わかったよ!!レニアがそう言うなら私はお友達のロナでいるよ!!私もまだまだ言葉遣いを覚えたばかりだから、ちょっと窮屈してたんだ。えへへ」


そう言って、あどけなく笑うロナを見ていたら我慢ができなくて思わず、ロナの頬にキスをする。


「――ふぇ?」

「ふふ、ごめんなさい。可愛かったからつい襲っちゃった。」


そう言って私は、その半日程真っ赤になったり誤魔化すように色々なことをロナから聞いて過ごす。


そんな日常を過ごす間に私は、早くロナやソフィアを堕として、ゲームではまだ見た事もない新たなストーリーを楽しめると、そう思うのだった。




◇◆◇◆◇◆


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〈あとがき〉


(;´∀`)…ァハハハ…ハハ…ハ…2ヶ月放置……


もうい訳ねえ……書く気力を失っていたんや(それはあり得ない)

まぁひとまずは、幼少期編は完結です。


次は王女認識改変編です。予定では5話程を予定しています。ですが、まだ書いている途中なのですみませんがご了承ください。

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悪役令嬢・主人公ヒロイン全員を堕としましても構いませんよね? 四季想歌 @ro-renkreuz39

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