第7話 早乙女side〜隠された狂気
私の名前は早乙女友香。自分で言うのもって感じだけど容姿は人より優れている自負はある。子供の時からちやほやされてこれまで育ってきた。これを人々は『才能』と言う。まぁそう言われて悪い気はしないけど... だからなにかしらの『才能』を持っていない人間を見下したりはしないけどそれが理由で学校生活などで不利になるのは可哀想だなと哀れむことはある。そんな私も最近悩みがある、気づいたらあの子のことを目で追いかけていた。それに飽き足らず最近は放課後尾行をするようになった、罪の意識はあるけどこうでもしないと彼女に近づくことができないのだ。名前は神奈月琴音ちゃん、女の子だ。
そして私も女だけど彼女のことが気になっている。 そして私の恋路の敵、神奈月晴翔。
彼女の兄だ、この恋が所謂一般的だったら外堀を埋めるという選択肢があってその選択肢が合理的だろう。だけど私は奴が気に入らない。前々から琴音ちゃんとくっつきすぎだと思っていたのだ。それに琴音ちゃんとは全く異なっていて学力や運動、容姿の『才能』がない、ハッキリ言って琴音ちゃんとは釣り合わない。
それが今は付き合っているらしい。距離感や態度が異なっていることは気づいていたけどまさか本当に付き合っているなんて....
客観的に見ても確実に彼は釣り合っていないので間接的に恋人関係を壊して琴音ちゃんを私のモノにしたい、という欲望は日に日に増していた。だからわざわざ、彼がいる輪に加わって様子を慎重に見ようと思ったのに....
琴音ちゃんが『他の女を視界に入れさせたくない』なんてそんなにその人のことを愛してるのね.......
ちょっとショックだけど私が最終的に勝ってさえいればいいんだから私が関係を壊して奪ってあげる♡他の人間も私の邪魔になるなら徹底的に排除しないとね!!
俺も妹も変な件 高二病 @rouru1414
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。俺も妹も変な件の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます