もうボクにはやる気がなかった

そのコを外にだしてやるのも

みんなを糸からほどいてあげるのも


ボクはおなかが空いていた

でもみんなを食べたくなかった

そのコはあいかわらず何かにもがいてる


みんなは今どんな気持ちなんだろう

きっとボクと同じでおなかが空いてるはずだ

ならいっそボクを食べてほしいと思った

そうすればきっと、元気がでて糸からぬけだせるはずだ


でも、だれもそれをしない

ボクにも、できなかった

そして、みんな・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

蜘蛛のおうちへようこそ! 爆裂五郎 @bi-rd

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ