悪の組織の総帥に、なってしまったが!仲間の!皆の為にも…頑張りたいと思います。〜あっ何か勇者と友達になってしまったんだが!?〜

秋里 夏

第1話

悪とは、即ち、闇の存在である……それに対して

光…それは、人々を守る正義である


そんな二人が…今対面しているのだった。


「ふんッ……貴様が!―――――か」

「そうだ!そうゆう…お前は―――だな。」


「そのとおりだ!!」

「…………貴様ぁー!!」


キンッ!!!

「……まったく……危ないではないか!」

「そんな……!?俺の剣が―」



「おのれ!!―――偉大なる様に刃を向け…斬り掛かるとは……許さん!!!」


グレファナ…の身体から、物凄い量の殺気が溢れ出している…。

「止めるんだ、グレファナ」

「申し訳有りませんが、それだけは聞けません………」


「この俺が、震えているだと!?そんなはずは……」


「うふふふふふッ…」

「…いつまで…笑っていやがる。……喰らいやがれ!」


ドカァァァァン!!


「やったか!」

 

いけない!それは!!


「ふふふ、意外にやりますね。……でもこの―わたくしには効きませんけど……」


「………この化け物がぁぁぁぁ~」


「うふふ…化け物ですか?…それは私たちにとっては、褒め言葉ですけどね――――喰らいなさい!!」


「グボハァァァァ―――」

「ハァハァ……しつこいですわね。」



奴は、起き上がると…「俺は…帰るぜ…またな」と言い去って行った。


(意外にタフだなぁ……あいつ――って…違う違う!?何がまたなだよ!……友達かっ!!………はぁはぁ…もうヤダ)


「(あぁ―――様が、落ち込んでいらっしゃるわね。……慰めたいわ。でも)――――様お待たせ致して申し訳有りません。」


グレファナは頭を下げてきた。が俺は…

「気にするな!」と返すのだった。


「そんな――――様が、気にしなくとも…わたくしが…気にするのです!ですので―――」


「わぁぁぁぁ~、やめろやめろ?!…」

俺は…グレファナの腕を掴んでやめさせた。

「ですが…これではあなた様に…示しがつきません!」


「そういうのは、別にいいから。それに……やっぱ何でもない……さぁ帰ろうか!」


「ちょっと!?――――様!気になるじゃないですかぁぁ~!」


「ハハハハハッ」

とりあえず笑って誤魔化す事にした。



アジトに戻ると…仲間たちから

「お帰りなさい…」「あ、帰ったんだ」「おか〜〜」「こら!ミィまったく…すみません―――様お恥ずかしところを!」


「気にしないよ!」

「ありがとございます。それでは気を取り直して―お帰りなさいませ!!」


「あぁ、ただいま……それにみんなもありがとう」



「やった……褒められた…」

「ムフフ……フ」

「べっ、別に嬉しくはないけどね……」


「「……ツンデレ?」」


「ち、ちがうわよ……」


「「………」」


(こらこら、ふたり人とも……それぐらいにしとかないと―――)

「ゔぅぅぅ~〜―――様ぁぁぁ」


(やっぱりこうなったか…)


「リディアかわいい……」「うん!かわいいの……」


(二人は、反省しなさい!!)


ゴツンゴツンッッ…


「い、痛い…」「いた~~い、ちょっと何するのよ…リン!!」


「……お二人が…リディア様を泣かしたので―――」

「………うぅ」

「………べぇ~」


「あはは…」

「もぅ…笑い事では、ありませんよ」

「そうよそうよ」


「ごめん…でも笑ったわけじゃないんだ!」

「?」

「……」


「ただ…こうしてみんなでいつまでも…こうしていたいなって思ってさ。……ん!?どうした」


「な、な、なんでもないでしゅ…」

「そ、そそそそ…そうよ!」

「お、おお…おう!!」

(めちゃくちゃ…同様してる……ってそれは俺もか!…)



――――――――――――――



「要するに…戦いはしたが、相手が化け物だったから…帰って来たと?」


「おう!そのとおりだ!」

「ば」

「ば?」


「馬鹿者がぁぁぁ~〜!!」

「何だよ!?そんなに怒鳴らなくてもいいじゃないかよ!!…ほんとの事何だからさぁ」


「はぁ…もうよい…下がれ」

「わかったよ!」


勇者が退室した後


国王と大臣は…「「……はぁぁ」」と盛大に溜め息をつくのだった…。




「よしっ!みんな…準備はいいかい?」

そう言うと…「しょうがないわね…」

「……ん!」「いいの」「はい!」「うふふ…もちろんです……」

と各々 返事が帰ってきた。 


「……行こう!!みんな!」


「「…オー(なの)」」

「「はい!(です)」

「………ふんッ」




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悪の組織の総帥に、なってしまったが!仲間の!皆の為にも…頑張りたいと思います。〜あっ何か勇者と友達になってしまったんだが!?〜 秋里 夏 @ATPS

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