第7話 報告


 王都にたどり着き、ギルド嬢に遺跡調査の結果を報告する。


 すると、血相を変えて奥にある部屋に入っていった。


「やっぱりこうなるよね」

「そうね。流石に今回のことが普通に処理される方がおかしいしね」


 まあ、シェルさんの言う通り、今回の件が何事もなく完了されてしまったら、ギルドとしての信頼を疑う。


 俺とシェルさんの二人は、軽く今後について話していると、ガタイのでかい男性がこちらへ近寄ってきた。


「二人とも、ちょっとこっちの部屋に来てくれないか?」

「わ、わかりました」


 俺たちは男性についていく形で受付嬢たちがいる場所の裏側にある部屋へと案内される。


「まず最初に、私はギルドマスターのギル・ロッグです」

「ダイラル・アルラインです」


 俺の言葉を聞いた時、ギルさんがハッとした表情をした。


「君がダイラルくんか」

「あはは……」


 この反応、アルライン家での俺を知っているって感じだなぁ。


「それで、そちらのお嬢さんはシェル・ライドリアと申します」

「……王族!?」


(まあ、こういう反応をするよな)


 ギルさんが普通の人で少しホッとした。


「一応はそうですね」

「なんでこんなところに?」

「それはお伝え出来ません」

「そ、そうですよね」


 まあ経緯はどうであれ、国外追放されましたなんて言えるはずがない。


 すると、ギルさんが真剣な表情をして話始める。


「本題に入りますが、あそこの遺跡にも魔族がいたのですね」

「え!?」


(この反応、もしかして知っていたのか?)


「つい先日、他の遺跡にも魔族がいたと報告がありました」

「そ、そこはどうなったのですか?」

「全滅しましたよ」


(じゃあどうやって魔族がいることを知ったんだ?)


 俺が首をかしげながらギルさんのことを見ていると、首を横に振りながら言った。


「ダイラルさん、企業秘密ですので教えられません」

「あはは……」

「それよりも、よく魔族を倒せましたね」

「運がよかっただけです」


 そう。本当にあの時は運がよかっただけ。俺の実力を明確にできて、ボル自身も俺たちのことをなめていた。


 そういうのがかみ合ったからこそ倒せたんだ。


「まあ、今回の件であの遺跡を再度私たちで調査しようと思います。何か結果が分かりましたら、教えますね」

「ありがとうございます」

「それと、ダイラルさんをランクFからDまで上げておきました」


 それを聞いて俺はすぐさまギルドカードを確認すると、ランクがDと記載されていた。


「一つお願いがあるのですが、よろしいでしょうか?」

「何ですか?」

「シェルさんとパーティを組みたいのですが、可能ですか?」

「大丈夫ですよ。ですが、シェル様はギルドに登録していますか?」


 その問いに、シェルさんは首を横に振った。


「では、こちらで登録しておきますね。ダイラルさんと同じDランクにしておきます」

「ありがとうございます」

「それと、最後に遺跡で魔族がいたことは他言無用でお願いします」

「わかりました」


 まあ、こういわれることは分かっていた。もし、遺跡に魔族が居たことを国民たちが知れば、パニックになるのは明白だから。


「では、私は失礼いたします」


 そして、ギルさんはこの場を後にした。


 俺とシェルさんの二人になった時、真剣な表情をされながら言われる。


「ダイラルさん、一つお願いをしてもよろしいですか?」




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初級魔法しか使えないと追放された【魔導師】、実は世界最速で魔法を使える魔剣士~新たな仲間たちと英雄へと成り上がる 煙雨 @dai-612

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