第6話 遺跡の真実
ボルがいたであろう場所へたどり着くと、そこには人族の武具などが転がっていた。
(クソ)
今目の前にしている武具は、ボルに殺されて集められたものだろう。つまり、何十人もの人たちが死んだということ。
そう考えていると、シェルさんが言う。
「では、何か遺跡に関するものがあるか探しましょう」
「はい」
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俺たちは手分けしてものを物色すると、一冊の本が見つかった。すぐさま、シェルさんにも伝えると、こちらへ近寄ってきた。
そして、翻訳スキルを使い解読し始める。
遺跡とは、魔族を封印している場所ではあるが、そうではない。生まれは違えど、この世界に誕生した仲間。
一部の種族が暴走を始めたのが魔族。そのため、封印されているとのこと。
だが、実際には魔族よりも危険視しなければいけない存在がいる。それは……。
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こんなところで終わっているのか……。そう思っていると、シェルさんが言う。
「魔族よりも危険な存在とは何でしょう?」
「わかりません。ですが、魔王を倒すために勇者は存在しますし、それ以上の存在がいるのなら、それ相応の存在がこの世界にはいるはずです」
「そうですね。できれば他の情報も欲しいですね」
「はい」
シェルさんの言う通り、他にも情報が欲しい。もしかしたらこの本に書かれているのが嘘なのかもしれない。
真実だったとしても、情報が少なすぎる。より詳しい情報が欲しい。
「ダイラルさん。この本、もらってもいいですか?」
「い、いいですよ」
俺が持っているより、シェルさんが持っている方が有効的に使えるだろう。
すると、空間魔法を使い、時空間にしまった。
(あ~。俺もあんな魔法を使ってみたい)
「私は遺跡調査を今後も続けたいと思います。ダイラルさんも一緒にどうですか?」
「りょ、両親には生きていることを伝えなくていいのですか?」
「大丈夫です。数年~数十年なんて誤差なので」
そっか。エルフって長寿命の種族だったもんな。
「はい、よろしくお願いします」
「でも、これからどうしましょう?」
「一緒に冒険者とかやりませんか?」
「え?」
シェルさんは呆然とした表情でこちらを見てきた。
「今回も遺跡調査という依頼で来ていますので、もしかしたら冒険者ギルドにいると何かしらの情報が入手できるかもしれませんし」
そう、冒険者として名を挙げていくにつれて、普通では知りえない情報も得られるかもしれない。その中に遺跡の情報があるに違いない。
「そうですね。ではお願いします」
「はい」
そして、俺たちは一旦、遺跡を後にして王都へと戻っていった。
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