第9話 錬金術

あれから幾らか経って生産特化も割とマシな物を作るようになったが、それほど作っても正直邪魔だし暫く放って置くことにした。まぁ石斧とか武器とか作れるのは嬉しいけど現状そんなに要らないく、新しい道具とかも正直いらないから今は完全に機能をストップしていて、素材の収集だけを頑張ってもらっている。


それから俺自身も少しだけだが強くなった。まぁスケルトンを狩ってそいつらから取れる魔晶石を摂取して魔力量を強化すると言うのだが、その手段もそろそろ使えなくなってきた。と言うのも今の俺の魔力量は約350位で、魔力量自体はかなり多くなったが、その分魔力量を増やすのが大変になったのと、そもそも魔晶石のでの強化が頭打ちになったのだ。


あ350に増えてから幾らか倒した物の増える魔力は微々たる物で、約0.1と言う魔力量を10増やすのにどんだけ時間かかるねん。と言いたい気持ちになりながら、魔力量を増やす本で見つけた方法が錬金術だった。


錬金術のスキルはかなり面倒くさいスキルだ。そもそも前提スキルが多くその上ある程度の魔力制御能力も必要なのだ。まぁ後者はもう問題無いが、一番の問題は前提スキルだった。


先ず必要なのが調合のスキルなんだが、これを習得するのに<調薬>のスキルを習得する必要があって、その上で多種多様な知識系スキルを最低3つ習得して、その上でスキル<魔法陣>と<刻印>と<見識>のスキルを習得する事で習得できる<合成>のスキルと上の3つのスキルを習得する事で習得可能になる<分解>のスキルを習得する事が最低条件だったりする。


まぁその上で<調整>のスキルや<棒術>のスキルに<鍛冶>のスキルとか色々なスキルを使用する事で効果を上げたり作れるレシピが増えたりとか色々出来るようになる。


《新しく知識系スキル<鉱物知識Lv1>を習得しました》

《新しく知識系スキル<薬草知識Lv1>を習得しました》

《新しく生産系スキル<調薬Lv1>を習得しました》

《新しく生産系スキル<調合Lv1>を習得しました》

《新しく魔力系スキル<魔法陣Lv1>を習得しました》

《新しく魔力系スキル<刻印Lv1>を習得しました》

《新しく汎用系スキル<見識Lv1>を習得しました》

《新しく生産系スキル<合成Lv1>を習得しました》

《新しく生産系スキル<分解Lv1>を習得しました》

《新しく生産系スキル<錬金術Lv1>を習得しました》

《SPが残り26に減少しました》


そして錬金術のスキルを大量のSPを使う事で習得出来たが、それ以上のメリットがあると思っていた。その理由がまさに錬金術のスキルの圧倒的な応用性にある。例を上げるなら例えば錬金術スキルの下位スキルとして設定されている合成のスキルは、魔晶石同士を合成して、魔力量を増やすのに効率のいい魔晶石にしたり出来て、分解のスキルは魔晶石から不純物たる晶石を取り出して、色々な事に応用できる魔石を生成したりと便利さで行ったらこのSPを消費した分のメリットはあると思っている。


先ず錬金術と言うか分解や合成を使うのに必要な錬金紙は、紙や布系の物に特定の魔法陣を魔法陣スキルで作って、その魔法陣を刻印で刻んで行くその時に観察の派生スキルの見識を使って微妙なズレを無くしりする事で完成する紙を使う事でスキルの使用が可能になる。


それからスキルでその紙を作って、合成のスキルを試してみる事にする。先ずデカい2つの丸の中に合成したい物を置いてそれでその紙に魔力を一定のリズムと量を流し込んで、その間に合成と言えば発動するらしい。


「合成」


そうしてかなり強い光が辺りを包んで、光が収まると2つの丸の間にある丸の中に一回りデカい魔晶石が有った。


名前 小型魔晶石

分類 素材(魔物)

品質 低

説明 合成のスキルによって作り出された魔晶石だが、あまり力を残していない


やっぱりかぁ~。この説明の欄のあまり力を残していないと言う説明は実はノーマルの魔晶石にもあって、合成して二つを合わせれて力を感じる的な説明になるんじゃないかと思っていたけど、無理だった事は分かった。


次に分解のスキルだが、こっちも方法としては殆ど同じで、一つの丸の中に分解したい素材を置いてそこから先は合成と同じ手段だった。


「分解」


そうして出来たのは色々な使い方が出来るらしい魔石と言う物質と晶石と言う残りかすだった。


名前 極小魔石

分類 素材(鉱物)

品質 屑

説明 常時微量の魔力を放出する鉱物


名前 極小晶石

分類 素材(鉱物)

品質 屑

説明 かすかに力を感じるがその力は儚く今にも消えてしまいそうな物だった


「うん?力?あぁっもしかしてあまり力をの文章はこれが原因か?」


そんな事を思いながらスケルトンを湧いた傍から一匹残らず倒してそれらを全て晶石に分解して、出てきた極小晶石を合成した。


名前 極大晶石

分類 素材(鉱物)

品質 低

説明 石の内側から溢れる力は魔力をその内に留める力を持つ


何だ?何かに使えるのか?そんな事を思いながら今度は錬金術を試してみる事にする。錬金術はこれまでとは違って、錬金釜と言う釜に水を張って、その中に素材となる物を入れてからかき混ぜて成功するとアイテムが手に入るらしく、面白そうだと思った。


取りあえずスケルトンの骨とあいつらが掘ってきた鉄を混ぜてみる事にした。初めてだからかき混ぜると言う行動でかなり苦戦したが、それでも見識のスキルの影響で、ある程度の状態が分かるから、それで失敗しそうになったら魔力を流す量やリズムを変えたり、かき混ぜるスピードとかを変えたりしたが案の定失敗した。


それから何回か失敗を繰り返したが、漸く成功してそれで新しくできたアイテムを鑑定してみる事にした。


名前 鉄の骸骨

分類 素材(魔物・鉱物)

品質 屑

説明 鉄でコーティングされた骸骨で鉱物と魔物の両方の力を持っている


もしもこれを使ってスケルトンを作るとしたらアイアンスケルトン?えっもしもそれに戦士職それも重戦士とかの重量系の職業とか防御系の職業に就かせたら単純に強い配下の出来上がり?うっわ面白そうだな。


それから鉄の骸骨を量産して1匹分をやっとの思いで用意して、死霊魔法を用いてアンデットを作ろうとしたが何故かうんともすんとも言わなかった。おかしいな?とか重いながら鑑定や観察に見識のスキルを発動してみると、単純明快でアンデットとして成立させるための最低限の魔力と魔力生成量が肉体に比べて少なすぎたのが影響だった。


まぁ考えてみれば当然のことだ。全身鉄の骸骨がそこらに居た進化もしてないスケルトンの魔晶石で動くものかと思いながら、錬金術で合成して、その後デカくなった魔晶石を小さくするために圧縮をしてからスケルトンの体に入れたら、見事立ち上がった。


「この者は私を守る壁となり得るかもしれんな」


そんな事を思いながらアイアンスケルトンを一先ずどこかで修行でも適当にさせておいた。それから俺の服を骨の体で引っ張る者が居て、それを見てみるとスカルトだった。この前よりもかなり強くなったらしくて、修行の成果を見てもらいたいそうだった。


名前 スカルト

種族 スケルトンLv1

職業 戦士見習いLv6


種族スキル

骨体Lv1

汎用スキル

暗視Lv2.超集中Lv1.思考加速Lv1

戦闘スキル

体術Lv7.剣術Lv5.格闘Lv2

強化系スキル

腕力強化Lv5

魔力スキル

魔力感知Lv5.魔力操作Lv3

耐性スキル

睡眠無効.疲労無効.飲食無効.猛毒無効.打撃脆弱Lv5.神聖脆弱Lv4

SP 5


称号

<シリウスの眷属>


スカルトを鑑定してみると結構強くなっていた事に若干驚いていた。まぁ全力を出したら普通に俺が勝てるが、それでも普通に強くなっていることに嬉しく思いながら一つの疑問を解決する。先ず職業レベルを上げるには大方その職業に関係する行動を取ったら上がると思っている。だから職業レベルに関しては一旦無視するとして、種族レベルの方はどうやって上げるんだと思いながら、魔物の進化に関する本を読んでみる事にした。


そうして本を読んでみると、どうにも魔物が種族レベルを上げるには他の魔物を殺して、魔晶石を喰らう事で成長するらしく、この時の魔晶石は自力で狩った獲物の魔晶石しか受け付けないらしく、取りあえず今のスキルなら楽勝だろうと言う事で、第1層でレベル上げをさせた。



あとがき

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ワールドグランダル/魔法の支配する世界 半目真鱈 @yugudorasiru

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