カダスハント

ロジャー・コーマン

第1話 


イギリススコットランドの東にある村

時間は22時30分頃、のどかな農村地帯が広がるその小さな村に数台のパトカーがランプを点灯しながら止まっていた。

Keepoutと書かれたイエローテープを村の端から端までぐるりと囲んで、その中に数人の警官が村の中心を囲むようにひしめき合あっていた。


「コイツはどういう事だ?こんなのは見たことがないぞ?」


 灰色のロングコートに赤いネクタイ、ボサボサの髪の毛、制帽とパリパリの黒い制服に身を包んだ他の警官隊とは明らかに違う風貌の男がため息混じりに言った。


「リッキー刑事、ガイシャはどうやらここの農場の家族で食事中に襲われたようです」


二人の視線の先にはおびただしい血が辺りに広がりその先には男性と女性と思われるの二人組の体の一部があちこち拡散され胴体は腹部から股間にかけて食い散らかしたように腹部がぽっかりと空洞になっていた。


「第一発見者は?」


「となりの家の老夫婦で20時頃に叫び声が聞こえたと通報がありました」


「その老夫婦は?」


「ガイシャの死体をみた後意気消沈して今部下がカウンセリングとあわせて事情聴取を行っています。」


「これを見たらな…」


リッキー警部はハンカチで鼻を押さえながら顔をしかめる

 血と肉の腐った匂いが辺りにたちこめまだ数時間立っていないのいうのに無数のハエが死体の回りを飛び回る。


イエローテープの外側には村の住人達が凄惨な現場を見ようと野次馬のごとく集まってきた。


パパパパーッ!!


「どけぇ!」


そこに一代のクルマがクラックションを鳴らしつつ警官隊




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カダスハント ロジャー・コーマン @tikubibinbin

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