第2話喫茶カシオペア

コンコン(先生)( 先生)

(うんー)

朝玄関を叩く音で目が覚めた。

(昨日飲みすぎた)


二日酔いで怠い、体を起こして玄関に向かい、扉を開ける。

(ほーい)


開けるとそこには、編集の瀬戸 咲が居た。


(先生おはようございます)


(瀬戸くんおはよう)


(瀬戸君お疲れ様)


(先生も執筆お疲れ様でした)


(ハハハ ありがとう)

(まあ 立ち話も何だから 家上がりなよ)

(ありがとうございます)

咲は、深々と、頭を下げて来た。


(先生また二日酔いですね)


(ばれた)


(バレバレですよ)


(まったく 飲みすぎには気おつけてくださいね)

(はーい)

(まったく)

咲は、呆れた様にこっちらお、見ながら座布団に座った。

(瀬戸くんお茶で良いかい)


(はい)

私は、冷蔵庫からペットボトルのお茶をだし、カップを二つ準備して中にお茶を注い

だ。

(おまたせ お茶と今回の)


(ありがとうございます)

咲 はそう言って、お茶を一口飲み、原稿を見始めた。

20分くらい経っただろうか、どうやら原稿を読み終えた、咲が私の方に目を向けて来た。

(先生完璧です)


(そりゃ良かったよ)


(いや やっぱり先生凄いですね)

(そんな事無いよ)


(締め切り遅れ無いので助かります)


(そお言ってもらうと嬉しいよ)


(あ 先生すみません時間が)


(そうかい)



(すみません)


(良いよ何時もありがとう)

そお言って、咲を玄関先まで送り、部屋の中に戻ると。

(フーう)

思わず、声が出て、床に倒れこんだ。

ここ1ヶ月くらいの疲れ、不安が、今さら来た様だ。

しばらくぼーと、床に倒れて居て、ふと時計を見ると。

(もうこんな時間か)


(どうりで腹が空くわけだ)

私は、床にく付いた、体をなんとか、起こして、出かける準備をし始める。

動き始めると、以外に早く準備が終わった。

(さぁ、行くか)

独り言をつぶやき、玄関の扉を開けた。

この前歩いた、道歩くと見えて来た、レトロな、外観の建物、その扉に手を掛ける。

(すいません)


( はーい)


(この前の)


(また来ました)


(どうぞ座って)

と言って、店主は、前来た時と同じく、優しい笑顔で、迎えてくれた。

メニュー表を見ながら、お冷を飲んでいると、店主が話しかけて来た。

(この前より、顔色良くなりましたね)


(そうですか?)

二日酔いの今日より、顔色が悪く見えるて、どれだけこの前の私は追い込まれて、居たんだろう。


(余り無理しちゃいけないよ)


(今時の若、い人は真面目だから)


(ありがとうございます)

店主の優しさに、久しぶりに涙が出そうになった。

そして、お冷を飲みながら、メニュー表を見る。

この前、食べたナポリタンの他にも、色々なメニューがある中で、今日も、ナポリタンを頼む事にした。

(すいません)


(はいー)


(ナポリタンお願いします)


(はいー、少々お待ち下さい)

そう言うと、店主はキッチンの方に下がって行った。

待って居る間は店に置いてる漫画を読んで、暇を潰す事にした。

10分くらいだろうか、漫画を一巻読み終わるのと同時くらいに、ナポリタンが出て来た。

(いただきます)


(はーい)

やはり美味し、2回目なのに、まるで飽きが来ない。

気づけば、完食していた。

(ごちそうさまでした)


(お粗末様でした)


(あ、少し待っててね)

そう言と、店主はキッチンに下がって行った。

(お待たせ)

そんなに経たずに、店主が出て来た。

(これ、良ければ)

店主は頼んで居ない、ケーキとコーヒーを運んで来た。

(そんな、悪いですよ)


(良いの、食べてよ)


(せめて、お金払わせて下さい)


(良いの、実は)

店主は少し俯いた後で、話し始めた。

(実は今日で、店を閉めるんです)

話を聞いていて、時代の流を感じ、少し悲し気分だ。

(お疲れ様でした)


(ありがとうございます)


(お客さんは、小説頑張て下さいね)


(私が、小説家て言いましたけ?)


(この店にも、昔は小説家先生が、来ていたので、何となく)

(そうですか)

少し恥ずかしい、その後も店主と会話をして、美味しケーキとコーヒーを食べて、店を出た時には、辺りは少し暗くなっていた。

店主の言葉を胸に、小説家を頑張ろうと、思うのだった。
















































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喫茶カシオペア サブスクウサギ @tqad

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