主人公の〝俺〟の心理描写があまりにも巧みで、すぐ作品世界へ引き込まれていきました。街中にはあらゆる誘惑が待ち構えていますが、カレー、それも自由軒のカレーにこだわるあたり、読み進めていくほどに、〝俺〟を微笑ましくも感じました。