続・姫様の使用人

藍依青糸

続・姫様の使用人

 我が国の姫様は美しい。


 光に溶けるような金の髪、東国の陶器よりも白い肌、片手に収まりそうなほど小さな顔に嵌った、大きな宝石のような目。華奢な手足に、薄い腰は折れそうなほど細い。鈴が転がるような甘やかな声と、薄く桃色をした唇に湛えられた品のある儚けな笑みは、まさに傾国の美姫。


 そのあまりの美貌は国を超え広まり、今日も今日とて、高貴なる結婚希望者達が城へとやって来ていた。

 武力を誇る大帝国の第四皇子、広大な土地を持つ王国の第二王子、技術国の宰相の一人息子。その他偉い男諸々。


 誰も彼も、美しい姫様を手に入れようとわざわざこの小さな国にやって来た。正直、姫様が誰を選んだとしてもこの国の利益にしかならないような相手ばかりで、一介の使用人である俺は、そっと来客リストから視線を外した。


「息子よ」


「どぅおおおお!!」


 耳元で突然囁かれた声に飛び上がる。振り返れば、毎日毎日見飽きた、自分と同じ執事服を着た顔があった。


「父! 息子相手に気配を消して近づくんじゃねえ!」


「癖になってんだ、息子からかうの」


「子離れしろオッサン! 俺もう28だっての!」


「父にとって息子はいつまでも小さい我が子……まあ事実物理的に小さいんだが」


「ぎいいいい!!」


 ぽんぽんと頭を軽く叩かれる。やめろ、ただでさえ平均身長以下なのに、これ以上小さくなったらどうする。


「それより息子、もしかしてちょっとおセンチなんじゃないか? 父に相談してみなさい、というか甘酸っぱい恋バナ聞かせろ」


「ねえよ、そんなモン」


「えー、恋人に毎日こんなに婚約希望者が来てて少しも嫉妬とかしないんだー。息子くんって冷たーい」


「こんなことでいちいち騒がねえっての!」


 俺は姫様の使用人。現在アラサーながら、黙れば凛々しい笑えば愛らしいと話題のスウィートフェイスでもって仕事は完璧。他の使用人からは、出来ないことはないんですか?と聞かれるレベルのスーパー執事だ。


 唯一問題があるとすれば、主人あるじたる姫様と恋仲にあるということ。


 唯一の問題がデカすぎる、とか、身の程を弁えろ、とか、かっこいいセクシーイケメン抱いてなどの言葉は聞き飽きたのでもう無視する。知るか俺はもう覚悟ガンギマッてんだよ。


 先ほどまで見ていた来賓リストをしまい、さっと身だしなみを確認して、何やら後ろであーだのこーだの言っている父を放って部屋を出た。さあ仕事だ仕事。姫様の部屋へ行って身支度を整えて差し上げてから、結婚希望者達との面会の場に向かわねば。


「姫様、失礼いた」


「アラーーーン!!」


 ノックの途中でいきなり内側から開け放たれたドア。淑女の私室とは思えない勢いで開いたドア奥から、これまたとんでもない勢いで何かが俺の上半身に飛びついてきた。全力で受け止めた腰から異音がしたが、耐えろ。まだ何もしてないのに終わってどうする。


「アランアラン聞いて! 私すごいこと思いついちゃったの!」


 笑顔満開、細い腕と足まで使って俺にしがみついているこの人こそ、我が国の末の美姫。世界中に広まった美しく儚げな淑女の噂も、実際見てみればコレである。お願いだから両足をガッチリと俺の胴に絡めるのやめて。せめてスカートの裾を気にしてしがみついて。な、アランからのお願い。


「姫様、自分からドアを開けてはいけません」


「だってアランが来たんだもの!」


アランは自分でドアを開けられますので……」


「早くアランに会いたいからいいの!」


「ドアの外にはアランの他にも人がいるかもしれませんので……」


 笑顔で俺にしがみついている姫様をそのままに、見慣れた部屋に入る。姫様はもう化粧も着替えも済んでいたが、たった今俺にしがみついてきたためにドレスにシワが寄ったし片方の靴は床に転がっている。もう20歳なんだからもっと落ち着きを持ってくれ。


「姫様、婚約希望の皆様がお待ちです。急いでホールへ行きますよ」


「嫌!」


「ううううん言葉が伝わらないなあ?」


 何故かにっこにこで俺にへばりついている姫様をひっぺがし床に立たせ、ドレスのシワを伸ばす。さらにその場に屈んで脱げた靴を履き直させた。うん、疲れた。まだ朝の9時なのに。


「だって、私が結婚するのはアランなのよ? 他の人に会っても仕方ないじゃない。それなら、アランと二人で」


「姫様、落ち着いて考えてください。相手の方々は皆様地位も名誉もある方々。愛想を振りまくのは王族の義務です」


「だって今日はアランの」


「さあ姫様、行きますよ。終わったらチョコレートを差し上げますから」


「私もう子供じゃないのに!」


 頬を膨らませた姫様が俺の腕にしがみつこうと寄ってきたのを自然にかわし、そのままドアを開け姫様を客人がいるホールへとエスコートする。姫様は小さな唇を思い切り曲げぶすくれていた。


「アランは……私のこと好きじゃないんだ……」


「この世で1番大好きで、世界一愛してますよ。なのでそこの角を曲がったらおすまし顔になってくださいね」


「……」


 おすまし顔(不機嫌の無表情とも言う)になった姫様を控え室に押し込み、高貴な婚約希望者たちが集うホールへと送り出した。姫様の登場にホールは一瞬静まりかえり、その後一斉に鼻息荒いアピールタイムとなった。

 皆が自身の富や名声、権力財産武力に美しさなどを口にする中、姫様はおすまし顔(不機嫌)のまま。


「姫、好みの男性のタイプをお聞きしても?」


「年上の方」


 斜め下を見たまま、憂いたように眉を寄せて呟いた姫様の声に、会場の男ほぼ全員が笑顔になった。その中で俺だけが冷や汗を流し、ポーカーフェイスを貫いている。


「姫、私は姫よりも年上ですよ。それに、自国の王位継承権では第二」


「でも私を子供扱いするのは嫌です。チョコレートで釣られると思わないでください」


 鼻息の荒い婚約希望者の発言を遮って、おすまし姫様はそう言った。


「チョ、チョコレート? もちろん、あなたは立派なレディで」


「忙しいからと相手にしてくれないのも嫌です」


「可愛らしいことを。もちろん、結婚したのなら毎日」


「私が他の人に取られても平気そうなのも嫌」


「そんなこと!!」


「……私より、綺麗なお姉さんが来たら、そっちに行っちゃうでしょう?」


 今にも泣きそうなのを堪えたいじらしい顔で、目の前に突っ立ったどこかの第二王子を見上げる姫様。

 会場全体がどっぷりと姫様の愛らしさに落ちたところで、すかさず化粧直しとして姫様を連れ出した。姫様はぶすくれているし、俺は一周まわって爽やかな笑顔だった。ああ、心臓止まっちゃったかも。頑張って運転再開してくれよ。


「……姫様。公の場で、あんなことを言ってはいけません」


「だってアランは聞いてくれないんだもの!」


「だからと言ってあんな場で子供地味た仕返しをしてはいけません。姫様はもっとこの国の王族である自覚をもっ」


「あああん!! アランのばかあああ!! オーズディーン!!」


 きぃん、と耳をつんざく超音波攻撃を発した姫様は、俺に向かってハンカチとコップと読みかけの本を投げつけ、泣き声があがる直前に部屋に滑り込んできた父に抱きついた。そのまま父の胸でわんわんと泣いている。


「息子……来賓中にここまで泣かせるとか、父ドン引き」


「俺のせいかよ!!」


「ああ、少し頭冷やしてこい」


 父に部屋から追い出され、呆然と立ち尽くす。これは俺が悪いのか。俺が諸悪の根源か。俺があの子を泣かせたのか。


「真面目に仕事してただけなのに……」


 廊下の影で頭を抱えた。どうしろってんだ。

 なんせ俺はどう足掻いても骨の髄まで使用人。今ホールに集まっている、生まれながらに全てを手に入れた高貴なる婚約希望者たちとは比べることすら出来ない存在だ。唯一彼らに勝てるとすれば、顔面と学力と身のこなしと手品の腕ぐらいだろう。あれ、結構勝ってるな。

 まあとにかく、俺のような使用人よりも、権力財産武力に血統まで優れた彼らの方が、姫様を幸せにできるのかもしれない。何不自由ない生活に、何者も寄せ付けない圧倒的な地位。きっと今よりずっと安全に暮らせるし、国民からの支持もさらに厚くなるに違いない。


 ああ、答えはもう出てる。


「身を引いてもらおう」


 いきなり響いた、よく通る低い声に顔を上げれば、なぜか城のロビーにある大階段の踊り場で、先程までホールにいた皇子A、王子B、モブ男Cが睨み合っていた。傍には彼らの使用人たちが、冷や汗を悟らせまいと無表情で立っている。


「姫は将来我が帝国の国母となるお方だ。貴様らには身を引いてもらおう」


「笑わせるね、彼女は既に僕と恋に落ちている。たとえ何があろうと、渡さないさ」


「この国にとって1番メリットがある相手はウチだと思うけど? あの姫もバカじゃないんだ、間違いなく俺を選ぶね」


 どうやらヨソの国の城で喧嘩をしているらしい。血の気がありあまりすぎだろ王子Aと仲間たち。

 俺がしぶしぶ大階段へと足を向けた時には、モブ男Cたちの喧嘩はよりヒートアップしていた。全員自分たちの喧嘩が国家間のいざこざになる自覚を持てよ。まあウチの姫様が傾国すぎるのが原因なので、仲裁の手伝いくらいはしてやる。くそ、俺が有能でよかったな王子たち。

 静かに階段を上がり、脇に控えている使用人の1人に声をかけた。


「どうかなさいましたか」


「あ、あなたは……!!」


「姫様の使用人、アラン・バトラーです。どうぞお見知り置きを」


 俺の名前に、一斉にこちらを振り向いた使用人たち。

 このポンコツ執事共! 主人から目を離すんじゃねえ!

 心の中だけでそう叫んだ時には、俺の体はすでに動き出していた。


「王子!!」


 一拍遅れてあがった使用人たちの悲鳴と同時に、ぐらりと喧嘩中の王子Bの姿がブレる。踊り場なんかで喧嘩をしていた王子Bは、見事に足を踏み外し、まさに今、この城で最も長い階段を転がり落ちようとしていた。この城は他国と比べれば決して大きいわけではないが、この階段から落ちれば怪我は避けられない。一度落ちて額を割った俺が言うのだから間違いはない。

 王子が怪我でもすれば、国際問題必至。それがわかっている使用人たちは、ざっと顔色を無くした。


 しかし、安心してくれ。


 この場にはキャッチのスペシャリストこと、スーパー執事の俺がいる。今日は背中に鳩も仕込んでいないし、余裕でキャッチからのウィンクぐらいは決められるだろう。


 実際、階段の上から5段目で、落下する王子Bに追いついて背中に腕を回し、ぐんと自分の体に引き寄せ抱き留めた。王子Bは間抜けな顔で俺を見上げていて、あとは軽くウィンクをするだけ。概ね予想通り。

 ただ、一つだけ予想外だったのは、何を思ったのか焦った顔のモブ男Cが、こちらに手を伸ばしながら上から落下してきたことだ。


「ええええええ!?」


 使用人にあるまじき声を上げながら、死ぬ気で俺の上に落ちてきた二人を支える。腰に不穏な痛みが走ったが、耐えろ。国際問題になったらどうす、


「アランっ!!」


 どうしてか姫様の悲鳴が聞こえた時には、俺は国賓2人を抱えながら、階段を転がり落ちていた。

 うっそだろやっちまった。


「……」


 長い階段を落ち切った後に、自分の失態に愕然とした。確かに、平均男性よりも少しだけ小柄な俺が、よくお育ちになった男を2人受け止めるのは少々無理がある。無理があるが、絶対にやらねばならなかったことだ。


「……お二人ともお怪我はっ!?」


「アランっ!!!!」


 慌てて起き上がり、俺の上でぴくりともしない国賓二人の怪我を確認しようとしたら、階段から姫様が降ってきた。嘘だろ。


「姫様あああああああ!!」


 俺の上に乗っかっていた国賓二人を振り落とし、死ぬ気で立ち上がって姫様を受け止めた。腰に負担をかけないよう、姫様をキャッチした勢いを殺さずその場でくるりと一回転し、ゆっくりと姫様を床に下ろす。


「姫様、階段から落ちては、」


「アランっ!! どうしよう!! 血が!!」


 姫様が、信じられないほど眉を下げ、声を震わせて俺の額に手をやった。よく見れば、今し方受け止めた姫様の淡い緑のドレスの胸元には、ベッタリと鮮血が付いている。

 まさかと思った時に、どろりと視界が赤く染まった。あーあーあーあー。


「どうしよう、また、アラン、私のせい、いっ、いなく、いなくならないでえ……!!」


「どうか二人を庇いきれていますように……」


 子供のように泣きじゃくる姫様に抱きつかれながら、祈りとともに先ほど蹴飛ばした王子Bとモブ男Cを見た。

 二人ともボケっと床に座り込んで、俺を見上げている。見たところ出血などの外傷はなし。しかしいつまでも立ち上がらないところを見ると、もしかしたら足首でも捻っているのかもしれない。手当を、とかがんだところで。


「アラン・バトラー……」


 呆然、と言ったように王子Bが俺の名を呼んだ。


「アラン・バトラーだと!?」


 モブ男Cも驚いたように声をあげる。そして二人はすくっと立ち上がり、揃って俺を指差した。よかった、怪我はないのか。


「君があの、笑顔ひとつで我が国一気の強かった姉上を骨抜きにしたという」


「お前が、ウィンクひとつで我が妹の誘いを断ったあの!」


 おっとまずい話題だ。留学先でもモテにモテたモテモテパラダイス時代の話はやめてくれ。荒れてたんだあの時は。来賓リストを見たときに彼女たちの名前がなくて安心していたのに。


「アラン・バトラー!? あのオーズディン・バトラーの息子か!?」


「「オーズディン!?」」


 頭上から、皇子Aの声が降ってくる。その声に王子たちは顔を青ざめさせ、自分で自身の肩を抱いていた。父よ、何をした。


オーズディンをお呼びでしょうか」


「うおおおおお!?」


 いつの間にかぬっと背後に立っていた父に飛び上がる。だから気配を消すなって言っただろ。


「皆様、お怪我がないようで何よりでございます。危険ですので、ご歓談はお部屋の中でお楽しみください。今回は使で済みましたが、次はそう運がいいとも限りません」


 父はにこやかにそう言って腰を折った。全部なかったことにする気か。さすがに大胆すぎるだろ父。


「内部からの裏切りが最も恐ろしいと、ご存知の皆様。どうか、このオーズディン・バトラーが、今はこの国の姫様の使用人であり、息子を愛する父であること、お忘れなきよう」


 父はにこやかなまま顔色の悪い国賓3人を引き連れ消えていった。父よ、マジでこの国で母と出会うまで何したんだ。

 階段前の広場に、泣きじゃくる姫様と血だらけの俺だけが取り残される。父がいつの間にか俺のポケットに入れたらしい白いハンカチで切った額を抑え血を拭ってから、真っ青になって震えながら泣いている姫様に自分の真っ白なハンカチを差し出した。


「姫様、申し訳ありません。手と顔が血だらけです。不衛生ですので、すぐに拭いてください」


「ごめんなさ、ごめんなさい……!! 私のせいで、また、アランが血だらけ、死んじゃっ……!」


「落ち着いてください。アランは死にませんし、血だらけなのは姫様のせいでもありません。それに、洗えばピカピカのアランになります」


「わた、私が、いらない子、だから、私と遊ぶとみんな、こうなるって、お義母様が、」


「エレノア」


 あの頃を思い出してしまった、小さな小さな姫様を胸に抱いた。ここは城のど真ん中だが、どうせ父が人払いしているはずなので気にせずやらせてもらう。まあたとえ誰がいようと好きにやったがな。

 だって、この世で1番大好きで、世界一愛してる女の子が、こんなに悲しく泣いているのだ。どこにいたって受け止めて、その目に映るもの全てがあなたを愛しているのだと伝えて、手を握らなければ。俺は、そのために姫様の使用人になったのだから。


「君が好きだ。君の全てが可愛くて、大切で仕方ないんだ。たとえ君が王族として、俺以外と結婚する時が来ようとも。俺は君が死ぬまでそばにいるよ。絶対に、君を一人にはしない」


 俺は王族でも貴族でもないが、それだけは。姫様を一人にだけは、しないから。

 姫様の、涙と汗でしっとりとした前髪を分け、まるい額に口付けをした。


「これから何をしましょうか、姫様。どうせオーズディンがなんとかして、姫様の今日のスケジュールを白紙にしたはずです。なんだってできますよ。……みみ子も一緒に遊びたいうさー!」


 腕の中の姫様は、俺がジャケットの内側から出してきたうさぎのぬいぐるみ、みみ子を、ぽかんと見つめていた。よお戦友みみ子。久しぶりに共同戦線と行こうじゃないか。どうしても姫様を笑顔満開にしたいんだ、手を貸してくれ。


「……アランは、魔法使いなの?」


 姫様は泣いているような笑っているような、とても愛らしい表情で、声を振るわせそう言った。


アランは人間ですよ。ちょっと姫様と付き合っちゃってる、世界一幸せ者のね」


「アラン!!大好き!!」


 全力で、キャッチした。



「ねえアラン! このまま私の部屋に行って!」


「もちろんですが、遊ぶ前にその血濡れのドレスをランドリー室のエマに引き渡しましょう。彼女ならばどんな汚れも落としてくれるはずです」


 俺の額の傷は、父がいつの間にか俺のスボンのポケットに入れていた薬と絆創膏でもう出血はおさまっていた。問題は汚れた姫様の服だ。あーあ、おろしたてのドレスだったのに。


「ふふふ! ねえアラン!」


「はい?」


 片手で姫様を抱え直し、ドアを開ければ。


「お誕生日おめでとう! また二人きりで誕生日パーティなんて、夢みたい!」


 目に飛び込んできたのは、明かにオーズディンの手が入った花吹雪に、部屋中に広がる誕生日パーティの飾り付け。テーブルに置かれたケーキには、俺の名前があった。おいおい、俺もう28だぞ。


「……姫様」


「なあに、私だけの王子様アラン


「一曲踊っていただけますか? 今回は、俺の鼻歌で」


「ええ、喜んで!」


 もちろん。

 花吹雪舞う部屋で満開笑顔の姫様は、終わらない鼻歌と共に。

 ずうっとアランと幸せに過ごしましたとさ。



【終】

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