ピーターパン(フィクション)

西成‼️成人の女募集中‼️

ピーターパン

俺は両手を広げ飛んだんだ!

魔法の粉なんて無いけど、やっと幸せだと思えた。





  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





スマホの配信アプリでひとまわりも歳の違う子供と話しながら、俺は泣いていた。

世間ではピーターパン症候群と言うらしい俺は、

まともな人間関係の築けない男だった。


「ねぇ、きこえる?だいじょーぶ?」小学生の女の子が話しかけてきた。


俺はこの子から裸の画像を貰っていた、


「ありがと、少し寝るね」そう告げると俺は涙を拭い人生について思案した。



きっとまた、捕まるだろう。

捕まって尚同じ事を繰り返す俺は真性の馬鹿だ。


でも、それでも、孤独な俺と話してくれる女は幼い子供だけだった、そして俺は欲に抗えなかった。









夢を見るんだ。

それは「ネバーランド」、俺以外は皆んな子供で、

皆んなが俺を頼りにして慕っている。


俺はそこではカッコいい主人公で、悪人なんかを懲らしめるんだ…


   現実はそうじゃなかった。


悪役は多分俺で、児ポの常習犯だ。

俺を慕う奴なんて誰も居なくて、薄傷の焼きついた腕でずっとスマホを弄る醜い悪役が俺だった。







「はは、」カミソリを手首に押し当てる

ヒリヒリして、傷口から血が滲んだ


自分を壊したかった。


ガンガンに酒を飲んだり、自傷してみたり、奇行に走ったり、心は壊れているはずなのに。


死ぬ勇気だけは起きなかった。










「人魚の住む入江」に「チクタク鰐」

空想が人生の主なんだ。


正気だと生きてて、落ちてくみたいで、

命綱無しで延々と無限に下へ…



「うおおおおぁあああああああ」



通話アプリで叫んだ。

 正気でいたくない。

     

    

   自業自得だと笑われるかも知れないが

捕まる恐怖や、灯りの無い未来を見つめる日々は、

        気が狂いそうだ。






あくる日の朝、

俺にチャンスが訪れた!

ピーターパンになるチャンスが!!


「○○さん、開けて貰える?警察庁の者なんだけど」

ガンガンとドアを叩く音がする


怖いかって?

俺は有り難かった。


空を飛ぶ決心をしたんだ!


「俺は両手を広げ飛んだんだ!

魔法の粉なんて無いけど、やっと幸せだと思えた。」


























































































でも本当はフィクションなんかじゃなくて、

この現実に産まれて良かったと思いたかった。

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