『ダニールの地球探索』「synnax 」

@ocean1366

第2話 Synnax


『ファウンデーションの夢』 第一部 「ダニールの地球探索」 第2話 Synnax


前史


銀河暦 12028年 

 ダニール・オリヴォー、宰相を辞任。ハリ・  セルダン、宰相になる。

銀河暦 12038年 

 ハリ・セルダン、宰相を辞任。

銀河暦 12040年 

 ウオンダ・セルダン生まれる。

銀河暦 12048年 

 ドース・ヴェナビリ、死去。ベリス・セルダン生まれる。

 ハリ・セルダンの盟友ユーゴ・アマリル没。

銀河暦 12067年 

 ハリ・セルダンに対する裁判の結果、公安委  員会は百科辞典財団をターミナスに放逐。ガール・ドーニックファウンデーションの51番目の委員になり、第1ファウンデーション全般を仕切る。ボー・アルーリン、ガールを補佐し、第2ファウンデーションとの繋がりを助ける。


あらすじ


 セルダンの裁判が始まる前の年、つまり銀河暦12066年、ダニール・オリヴォーは、ガール・ドーニックをシンナックスから招き寄せるため、かつハリ・セルダンの「心理歴史学」と2つのファウンデーションを補強するため、人類の最古の故郷星「地球」への探索の旅に出る。


 漸くダニールは、天の川銀河の半球過ぎに、それらしき海洋惑星を見つけた。


 わたしYi Yinのサイエンス・フィクションはアイザック・アシモフの『ファウンデーション』シリーズをほぼ下敷きとして哲学者ノース・ホワイトヘッドの「移動と新しさ」の哲学に貫かれている。


 


2

「移動の利益はまさしく、それが危険であり、海図なき冒険に乗り出すことであって、熟練を要し、それがために未来には危険が待ち受けてることは覚悟しなくてはならない。」(『科学と近代世界』ノース・ホワイトヘッド著)


 ダニール・オリヴォーは自らロボットであることを知りつつも人間的な悲哀で呟いた。


「呆れたもんだ。自ら消去した古代地球の歴史をもう一度、発掘しなくてはならないのか。

 ハリから譲り受けたもう一つのプライム・レイディアントと最高級のデータチップを使っても、やっと基本的な記録を探り当てただけだ。」


「自分の記憶機能もあと五百年ももたまい。

 千個の惑星世界の探索の後やっと探り当てた水の星、Blue Drift の縁にある惑星シンナックス。」


 彼の感応力がにわかに騒ぎ出して来た。

 この星には、なんと僅かながらもジャングルがあり、川には陸地の奥までマングローブが生い茂り、海には鮮やかな珊瑚礁が広がっている。

 ここの人たちは母なる地球のニフというところの出身者が多いと画面に打ち出された。


https://youtu.be/dlyiRYlcQoQ


yatcha john s. 「 Synnax 」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『ダニールの地球探索』「synnax 」 @ocean1366

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ