第2話
それはこの女に意外と俺は嫌われていないんじゃないか?という疑問だ。
みんなも一緒に考えてみて欲しい。その日初めて会った女性にいきなり覆いかぶさり、その女性の胸を揉む。
中々の奇行にして、到底許されない行為だろう。
そして、そんな事を彼氏でもないその火初めて会った男からされたら、普通即軽蔑して、恐怖を覚えるのではないかと思うんだ。
にも関わらず、何故あんな事をしたのかと聞いてくる。
こ、こ、これは……?!
もしかして俺に気があるのかもしれない。頭の中身が空っぽで幸せな俺はそう考えていた。
そして、ノータイムで俺に気があるんですか?だからあんな事をされても俺の話を聞こうとしてるんですか?とこの女を早くもイジりたくなっている自分が内心いた。
まあなんと言うか、救いようの無いクズである。唯の淘汰されるべき究極セクハラ勘違い生ゴミである。だって、おっぱいだよ?普通に生きててそう易々と触れるものじゃないでしょ?みんなも好きでしょ?おっぱい。因みに俺は大好き。自分で書いてて悲しくなってきたな。
そして、今誰からも視認するこ事は出来ないが、眼前に「カノジョヲイジリマスカ?」イエスかノーの選択肢が出現してる。
そして迷うこと無く二択の選択肢の内イエスの方を選択し、即座に彼女にこんな言葉を笑顔で投げかけた。
「普通、いきなりあんな事をされたら軽蔑して、恐怖を感じると思うんです。それがあなたにはあまり無さそうに思えるのは、もしかして僕に気があるとかないとかそういう類のやつですか?」
言い切った!言い切ったぞ皆!俺は最後まで良い笑顔でにこやかに言い切ったんだ!謎の達成感と優越感で俺はいっぱいだった。さあ〜どんなリアクションが僕を待っているんでしょうか。顔をはたかれるか、殴られるか。どっちにしても痛いね!さぁ、結果発…ドゴッ!
意外にも正解はみぞおちへの正確な膝蹴り。鈍すぎる音と同時に俺の口からゔゔぅという声にならない声が漏れた。
「ごべんなざい。僕がまじがっでまじだ。」
大茶番 T村 @poison116
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